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Oct

2017

全ての情報プラットフォームを構築するというGoogleの社是に従えば、いづれは建築のBIMも取り込まれるのは予想はできますが(Google Mapの3D版ですね)、既に随分前にGoogleが建築業に進出みたいな記事が出ていました。2013年の記事に引き続き日経新聞の2014年にもこのような記事が出ています。実際にはさすがのGoogleもすぐには建設・建築分野に参入することは出来ていないようで、建築CADのGoogle版?のような位置付けだったSketchUpも、フリーで配布した当時は衝撃的だったものですが、今現在はTrimbleという別の会社に再買収されているようです。それでも現在のSketchUpも進化を続けていて、Google Earthとの連携機能など、昨今のBIM活性化に伴って再評価されつつあるのではないでしょうか(要はGoogleのSketchUpが時期尚早だったということかも知れません)。
 前置きが長くなりましたが、そんなGoogle建設なるものに危機感を抱かれたという事で、日本の若手の建築分野の方々がgluonなる会社を設立したというニュースが飛び込んできました。
 自分も身を置いている分野ながら、某上司が以前に言っていたように「俺が現場やっていた頃の二十数年前と(基本的な)技術ややり方は全く同じだから」なんて状態が、確かに私が前職場の設計事務所から現在のゼネコンに渡って働いていたこの二十年も、ほとんど変化がなかったような気がします。働き始めた初年度こそ手書きの図面と青焼きなんかをしていた時期がありましたが、ものの2,3年で全てCADとインクジェットのプロッターに変わりました。それからは、確かに長きに渡って!?技術的な基本や仕事のやり方はほとんど変化せずに(ツールこそCADのように変わりましたが、それで仕事のやり方や効率化には至らなかった感じです。場合によっては非効率になったり!?)ここまで来た感があります。ただし、ここ2,3年を除いてはです!
 思えば”日本のBIM元年”と言われた2009年頃から変化の兆しはあったのですが、ITCの更なる進化とAI革命、そして日本についてはオリンピック需要による人手不足と生産効率化の機運が合致して、この業界にも遅ればせながらしかし急激な変化が訪れているのは間違いないと思います。
 と、こちらも感想が長くなりましたが、そんな背景もあって日本の建設業にもようやくホントのITC化とそれに伴うパラダイムシフト(仕事のやり方を根本的に変える意味で)が来ていると思います。図面というツールがいつからあるのか不明ですが(江戸時代とか古代から使っているのではないでしょうか)、それを無くして建物を作ろうという変化ですから、この時代に巡り合わせて業界にいれて良かったと言う時期なのではないでしょうか。そんな時期にも関わらず、実際には何世代にも渡った仕事のやり方を数年のスパンで変えざるを得ないのは物凄いことで、地場産業で複雑なプレイヤーがいることで参入障壁が高かったはずのこの業界も、あと数年したら他の業界と同じくIT企業を相手に戦っている日もあるのかも知れません。
 そんな危機感を共有した若手のエースのような方々の会社がこのgluon(グルーオン)だと思うのですが(違っていたらすみません。。。)、やはり既におじさんの部類に入っている自分にはHPを見てもすぐには業務内容が理解できない感じではあります。きっと、副業的に業界のITC化を進めるコンサルのようなことをされるのだと勝手に理解しております。ここら辺の情報は自身の仕事にも直結する日が無きにしもあらず?と期待して、今後も注目していきたいと思います。


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