Fri

23

Feb

2007

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既に報道済みのこの件、あの松下もそうなのかと、ガス器具事故の根の深さを思い知らされました。先にリンナイの社長の記者会見で、「換気扇を回さない使い勝手は想定外」との発言がありましたが、換気扇を回さないでガスコンロを使っている人など普通にいるでしょう。特に冬場は換気で侵入してくる寒気(シャレではないです)を敬遠して、十分な換気を確保しない場合も少なくないでしょう。寒冷地で重大事故が起こっているのもうなずけます。


自分も一人暮らしを始めて間もなくのころ、当時の賃貸アパートには台所に給湯設備などなく、ホームセンターで元止め式の小型の開放式ガス湯沸かし器(左上の写真みたいの)を購入して、勝手に付けて使用していました。冬場や急ぎの場合などは、換気扇を回していたかなど気にも留めていなかった記憶があります。

ここにある様々な方式のガス器具のうち、開放式、半密閉式は「燃焼用の空気を屋内から取り?」とありますが、言い換えると屋内の換気が不十分な場合は、即事故を引き起こす可能性があるともいえるのです。この事故の問題は、メーカーの対応以前に構造的に事故が起こりえる機器の存在があると言えるでしょう。このような危険な機器が、専門的な知識があるわけでもない一般の家庭で使用されていることに事故の要因があるといえます。

前回の石油FFストーブ事故では、その対応でブランドを傷つけることを免れた?松下電器ですが(今の時期のトップページもストーブ回収の案内となっています)、今回も同様の対応を見せられるかが正念場ですね。ちなみに今現在は松下サイト上のこのページに簡単なアナウンスがある程度です(インパクトとしてはガス湯沸し器事故の方が大きい気がしますが)。今回はFFストーブと違い、製品が原因ではなく使い勝手の間違いが原因との立場なのでしょう。そもそも”想定”している使い勝手の範囲が、ユーザーとメーカーとで食い違いがあることが問題なのですが。


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”ところによりエンジニア”