Sun

03

Oct

2021

先日に既にリリースされていましたが、Netfrixのドキュメンタリー「COUNTDOWN」今晩ようやく観ることができました!改めてドキュメンタリー仕立てて今回のミッションの経緯を見ると、本当にワクワクを超えてゾクゾクするというか何とも「感動」とかいう言葉も陳腐になるほど高揚させられる事件!でした。打ち上げのニュースを見た後にNetflixで慌ててエピソード4を観たのが打ち上げ中の9月中旬の週(打ち上げはアメリカ東部時間の9/14)でしたので、当然、無事に帰還したニュースも先々週末にフォローはしていたのですが、何とも日本のメディアの扱いが小さくて情報不足だったのですが、ようやく最後のエピソードも観れて満足したというところでしょうか。

 本当に今回のこのミッションで心に去来したのは、こんな時代がこんなにも早く実現した驚きと、恐らくはスマホが普及したような勢いで宇宙への進出も加速していくのだなーという期待感、この先の10年、20年後に何が実現しているかは今の時代の誰にも想像が付かないことなのだという期待でしょうか。
100年ほど前にライト兄弟が飛行機に初飛行した時は、こんな感じでニュースにもなり、話題をさらったのでしょうが、当然のことですが今の時代で飛行機に乗ったことのある人の人数を数えることはありません。今回のエピソードでも触れていましたが、これまでに宇宙に出た人類はようやく600人ほどとのことでしたが、もうあと半世紀、100年も経てば、宇宙に行ったことのある人の数を数えるようなこともなくなる(数えきれない人が宇宙に出ている)時代がすぐにくるのでしょう。

イーロンマスクが繰り返し述べていましたが、SFの世界が実現する世界が(ある意味では既に実現されたとも言えますが)もうそこまで来ている、もう見えているということなのでしょう。今回のミッションが未来から振り返ったときに宇宙時代のターニングポイントだったということになるのでしょうが、それをリアルタイムで経験できただけでも幸せだったというか、生きている間にあっけなく間に合ってくれたことに感謝です。下は今回のインスピレーション4の公式サイトになります。

 

つい10年前にロケットの再利用を非現実的に捉えていた世界が、そのスペースXのクルー・ドラゴンでISSへ行くことになったわけですから、イーロンマスクが火星に都市を造ってそこで生涯を終えたいと思ったとしても、今だったら誰も否定は出来ないのではないでしょうか。まさに「人が想像したことはすべからく実現する(できる)」という格言を地で行っている人物ではありますが、彼が想像した世界がこんなにも早く実現するとは彼自身も想像していなかったかも?知れません。

ところで、今回このミッションを主催(というか自費でチャーター!?)したのは米国の富豪のベンチャー創業者のジャレド・アイザックマンという方ですが、NetflixのCOUNTDOWNではその他の同乗者3名の選考過程が最初のエピソードになります。それぞれ「希望」「繁栄」「寛容」を象徴している人物とそれに沿った選考方法だったのですが、そこら辺は下記に詳しく紹介されています。

 

こういった同乗者の選定やISSより上の軌道を3日間で15回も周回したということで、今年は最初のリチャード・ブランソン、次にジェフ・ベゾスが、それぞれヴァージン・ギャラクティックとブルーオリジンの宇宙船で宇宙軌道まで数分間の旅をしてきた(実際にはサブオービタルという準軌道の高度のようです)事例が先にあったものの、やはり数分間では何とも実感が沸くのかという疑問もありましたが、3日間であれば十分に宇宙空間を堪能できるちょうどよい長さかと思います。しかも、他のプロの宇宙飛行士のように軌道上からチャリティー目的でセントジュートの子供たちと生会話をしたり、宇宙では今までで一番大きなキャノピー(ドーム型窓)があったりと軌道上での活動も話題が多く、今回が本当の意味での宇宙旅行の幕開けとも言えると思います。

またそれぞれ4人のツイッターもありますし、それらを普通にフォローできるのも今の時代を象徴していますし、今まで以上に宇宙が身近に感じました。

 

Netflixのエピソードで感じたのは、一昔前のアポロのイメージが根強い我々世代から見ると、宇宙管制自体の進歩も凄まじく、クルードラゴンは当然!地球からの全自動ですし、操作はタッチパネル、打ち上げも帰還時もリアルタイムで画像で家族がモニターできるし、軌道上から電話も普通、持ち込むものも民間旅行とはいえ、自分のスマホからぬいぐるみやら、「宇宙兄弟」のプロの打ち上げから考えると想像も尽きません。そういった意味では「宇宙兄弟」の近未来の世界もあっけなく追い越したとも言えるかも知れません。

一つだけトイレのトラブルがあったとの報告でしたが、そのトイレはなんと今回のドーム窓の下?あたりにあるそうで、一体どんな気持ちでトイレをすることになるのでしょうか!?クルードラゴンの装備については、下の野口飛行士のNASAの解説動画を見るとよく分かります。

今回のミッション成功で、他の大勢の民間人も宇宙へ行くことに続くかと思います。といってもさすがに自分が宇宙に行く機会はやってきそうにありませんが(でも分かりませんが。。。)、自分の子供たちの時代はどういった世界になっているかもはや想像もできません。パンデミックもあったものの、きちんと次世代に人類社会が繋げられれば、イーロンマスクの言う人類が「多惑星種」になる時代もそんなに遠い未来ではないかも知れませんね。

こんなニュースを普通に見ている今の現実を考えると、現実は既に自分の子供のころの想像をはるかに凌駕していると思います。一方で想像もしなかったような災厄(コロナパンデミックや温暖化の加速による自然災害)も起きていますし、一つ言えることは自分が経験してきたこと、経験している今の時代のことは、自分の子供の時代にはあまりというか残念ながらほとんど役に立つことはないでしょう。それでも普遍的な価値観や個人の能力はこれからも大事でしょうし、子供たちにも言いましたが、親の世代の価値観や経験が役に立たない分、自分たちで生き抜く力と経験を蓄えて、柔軟に生きていける力がこれからは大事なのだと改めて実感しました。


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