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19

Dec

2025

カオヤイ国立公園の滞在2日目は、ホテルでの朝食を済ませてから、早速トレッキングに行くためにまずはビジターセンターに向かいます。カオヤイ国立公園のゲートでチケットを購入しますが、カオヤイ国立公園は入場料が外国人とタイ人で料金が異なる「二重価格」制になっているようです。そのため、外国人はそこそこの料金を取られてしまうのはいたしかたないところでしょうか。ビジターセンターはゲートから車で20分位のところに位置しています。ここがカオヤイ国立公園内の観光の拠点になっていて、各種アクティビティの申し込みや案内、食堂なども揃っています
 ビジターセンターの受付でトレッキングコースの内容を確認できるのですが、トレッキングコースはいくつかあり、所要時間や難易度もさまざまとなっています。またコースによってはガイドが必須のものもあり、勝手に行くことはできないようなので注意が必要です。ビジターセンターのスタッフの方に相談しながら選んだのが、レンジャーのガイド付き・約2.5時間のコース3番です。ガイドが同行するので安心感があり、ファミリー向けにもちょうどよい手頃なコースでした。
 ある程度の人数単位でガイドが同行すると思われますが、今回は我々家族4人に単独でガイドさんが随行してくれる形になりました。ビジターセンターでガイドさんと落ち合って、トレッキングコースの入り口がある場所まで車(ガイドさんは自分のバイク)で移動して、そこからトレッキングスタートとなります。トレッキングの前にビジターセンターで足元を守るスパッツをレンタルしてくれます(有料で20,30バーツ程度だったかと思います。ビジターセンターで購入もできますが、2,3回のトレッキングであればレンタルで十分です)。

 

カオヤイ国立公園トレッキング(コースNo.3)

 担当してくれたレンジャーさんは若いタイ人の男性で、英語がしっかり話せる落ち着いた感じの方でした。テキパキと先導してくれながら、植生や動植物について丁寧に解説してくれる感じで始まりました。入り口から一気に鬱蒼とした熱帯林の世界に入り込む感覚は、バンコクの都市生活ではなかなか味わえない体験です。
 途中の道程で樹齢が相当ありそうな巨木や、地面を這うように広がる大きな根っこのある木などのところどころで立ち止まって、写真撮影もしてくれるサービス付きです。一応、けもの道のようにはなっていますが、このコースに関していえばガイドさんなしだと確実に道に迷ってしまう感じではありました。


 トレッキングも中盤のところで突然レンジャーさんが立ち止まり地面を指差したところを見ると、そこにあったのは、まだほかほかと温かいクマの糞と小便の跡でした。「もし熊を見かけたら、すぐに教えてください」とレンジャーさんに言われたもののさすがにドキドキとしてしまいました。というのも、ちょうど今年は日本国内でクマによる人身事故が非常に多発していましたし、タイに居ても毎日のように日本国内でのクマ被害のニュースは伝わってきていましたので、まさか異国のタイでクマに気を遣う展開になるとは思いもよりませんでした。結果的にクマには遭遇しませんでしたが、あの緊張感はしばらく忘れられない感じです。


 トレッキングコースの終盤に差し掛かると熱帯林から開けた草原のような場所に出るのですが、そこら辺の地面に大きな窪みがあるのが分かります。レンジャーさんによると、これは象の寝た跡ということでした。窪みができたのもまだ新しい感じで、野生の象の存在感をまざまざと感じられる体験でした。その草原を歩いて行くと更に開けた草原と湖が見えてきます。この湖の近辺は象たちがミネラルを補給するために集まる「ミネラル砂場」のある場所ということで、大きな土手と窪みの砂場がありました。


 そのミネラル砂場を過ぎて、湖畔沿いのぬかるみを歩いて行くと今まさにそこを歩いていたと思われる新鮮な象の足跡が残っていました。すれ違った欧米人の外国人グループから「さっき十数分前に象が来ていたよ!」と動画まで見せてもらいしたが、昼間でもこのミネラル砂場付近には象が出没するということです。ちょっとの差で野生の象を生で見れずに惜しかったなという気持ちと、それでもこんなに近くまで来ていたんだという興奮が入り混じった複雑な感じでした。

 トレッキングコースの終盤は、湖畔にある野生動物を観察する見張り小屋のようなところで少し休憩をしました。この見張り小屋でレンジャーさんは夜に泊まり込んだことがあるそうで、そこから見える先ほどのミネラル砂場に象の群れが集まるので夜通し物凄い象の歓声が聞こえるとのことで、スマホの音声を聞かせてもらいました。確かに物凄い数の象の声が聞こえて、何とも言えない迫力がありました。そういえば道中でレンジャーさんからはいろいろなカオヤイ国立公園の昔話を聞かせてもらいましたが、中でも印象深かったのが「十数年前まではカオヤイ国立公園内にも野生の虎が生息していた」という話でした。当時はレンジャー家族の子供がその虎に襲われて亡くなるという痛ましい事故もあったそうです。十年ほど前までは2,3頭の虎が確認できたそうですが、今現在は虎の生息はカオヤイ国立公園では確認されていないとのことでした。ただ、人殺し象!は居るとのことでレンジャーさんにスマホの写真を見せてもらいましたが、巨大な象が出没しては人と接触して亡くなってしまうケースも過去にあったとのことです。

ビジターセンターでローカル食ランチの後は車で滝巡り

 大体3時間弱で予定通りコース3番のトレッキングは終了し、ビジターセンターに一度戻りました。お腹もすいたところで、ビジターセンターに隣接した食堂でランチにしましたが、この食堂がなかなかローカル食の屋台食堂のオープンテラスのものだったのですが、リーズナブルで規模が大きく、屋台形式のメニューも豊富で、ローカルのタイ料理がしっかり楽しめてお勧めです。値段もリーズナブルで、トレッキングで消耗した体にもガッツリ食べれますので、よいのではないでしょうか。
 唯一困ったところというと、ビジターセンター周辺には野生のサルが多数生息しており、この食堂でも食べ物を持っていると容赦なく狙われます。テーブルの上に食べ物を置いたまま席を離れたり、袋を無防備においておくのは非常に危険ですので注意が必要でしょうか。



 昼食の後は車でカオヤイ国立公園内にある滝スポットを2か所ほど回りました。どちらもパーキングから整備された遊歩道を十数分歩けば滝に難なく到達できる気軽なコースです。トレッキング後の疲れが残る状態でも無理なく歩けるので、ちょうどよかったです。カオヤイ国立公園を代表する滝としては幾つかあるようですが、今回訪れたのは「ヘーウスワット滝(Haew Narok Waterfall)」と「ヘーウナロック滝」でした。どいちらもタイの緑豊かな自然の中に流れ落ちる滝の景観で、なかなか見応えがありました。

夜は再びカオヤイ国立公園でナイトサファリ

 夕方に一旦ホテルに戻り、早めの夕食をホテルに隣接したローカルレストランで急ぎ取った後に、今回の旅のお目当ての一つでもあるナイトサファリに参加するために、再びビジターセンターを目指します。ナイトサファリ自体は昼間にビジターセンターで予約しておいたので、そこで19時スタートのツアーで集合時間18時半を指定されたので、その時間を目指していきます。もう1時間位遅い20時開始のツアーもあったかと思います。ナイトサファリのための再入場は問題なくできましたので、昼間の入場チケットで夜のナイトサファリに問題なく入場できます。ナイトサファリ自体はピックアップトラック1台貸し切りで600バーツでした。1台で定員10名くらいまで乗れそうでしたが、今回は家族4人で貸し切りとなりました。決められた番号のピックアップトラックにのって、一緒に荷台に乗ってくれるガイドさんがサーチライトで闇の中を照らしながら野生動物を探すという趣向のツアーです。コースはビジターセンター周辺の細い道から国立公園内の幹線道路を色々と巡り90分位だったかと思います。

ナイトサファリで見れた主な動物たちは以下になります。

ヤマアラシ:カオヤイ国立公園では定番かつよく見れるようです。結構予想以上に大きく(中型の犬ぐらいある感じ)て存在感があります。ペアも含めた何回か遭遇できました。
シカ:昼間から道路脇でよく見かけるシカも夜も一番見れるようです。
オオカミ?:はっきりした識別はできませんでしたが、イヌ科の野生動物らしき姿も確認。ガイドさん情報ではジャッカルと言っていましたが、家族で奥の方に居ました。
象(気配のみ):遠くに気配はあったもののナイトサファリ中ははっきりとは見ることができませんでした。昼間のトレッキング中もニアミスでしたので、残念でしたが野生動物ですからこちらの都合で出てくるわけでもないので仕方ないところでしょうか。

 そして野生動物の観察ももちろん楽しかったのですが、ナイトサファリで印象に残ったもう一つのことが夜空の星の美しさでしょうか。カオヤイは標高も高く、周囲に光害がなく本当に闇となるため、空を見上げると文字通り「星の洪水」と表現したくなるほどの数の星が広がっていました。タイでこれだけの星を見れるとは予想していなかったので、面喰ってしまうというか素朴に驚きます。特にバンコク生活ではまずお目にかかれない星空で、日本も含めた久しぶりにこれだけの星を見た気がします。ピックアップの荷台で首を上に向けながら、家族みんなで「あ、流れ星!」と星空を満喫できた時間も、ナイトサファリのもう一つの思い出となりました。

 もう一つ注意事項というか、夜のカオヤイ国立公園は想像以上に気温が下がるので 防寒対策は必須となります。一応、ブログなどの事前情報でダウンジャケットなどは用意しておきましたが、本当に寒かったです。ピックアップトラックの荷台はさらに風も当たるせいか体感温度はかなり低くなります。使うか疑問だったのですが念のため持参しておいたダウンジャケットがなければ、90分間は寒くて耐えられなかったと思います。訪問時期にかかわらず、夜のアクティビティには必ず厚手の防寒具を用意しておくのがよいと思います。

 ということで朝から夜まで、トレッキング>滝巡り>ナイトサファリと、カオヤイ国立公園の自然をまずまず堪能できた二日目でした。トレッキング中の熊の痕跡には本当にドキドキしましたが、遭遇は避けられたので一安心といったところでしょうか。ナイトサファリも終えると結構良い時間になるので、国立公園の側のホテルでちょうどよかったです。


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