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24

Jan

2022

このニッチな建築設備エンジニアという職種の人間であれば、(多分)結構な割合でご存知のサイト「建築設備フォーラム」というところで発行しているメルマガ「週 刊-建 築 設 備 ニ ュ ー ス 1月24日号」の巻頭ニュースとして掲載されていた「改訂版 建築設備エンジニアへの道~建設業で働くということ~」をご紹介したいと思います。自分で好きでやっている職業のことなので、自分でいうのも何なのですがはっきり言って建築設備エンジニアという生業の知名度の低さは、業界の中から見ると分かりにくいのですが客観的に社会から見るとかなりの深刻度ではないかと想像しています。

 特に建設業界に関わらず理系離れに警鐘が鳴らされてかれも久しいのですが、建設業界の人出不足と若手離れは本当に深刻だと思います。と言ってもこの問題は今に始まったことではなくオリンピック建設需要の始まるはるか前から分かっていたことでもあり、古くて新しい話題でもあります。巷のサイトにもまさに星の数ほどこれらのテーマを扱った記事が、途切れることなく配信されています。

 

 

 業界の問題もさることながら、どのみち!?少子高齢化社会で人出は増えないという前提もあるので、これらを織り込んだ施策は続いており、保守的な業界ではありましたが、DXやIT化はここ数年で一気に加速している感じもあり、下記のようなサイトでもいわゆる「省人化事例」は紹介されています。

 

 このテーマの話題は事欠きませんし幾らでもトピックスがありますので、ここら辺で終わりにしておきますが、どれだけIT化が加速しても一定数のエンジニアは常に必要とされているのは当然の話で、まずは若い人たちに建設業界の最新トピックスを知ってもらう取り組みは重要かと思います。その中でも「建築設備エンジニア」は何する人(仕事)か世間から見えにくいですし、私も家族に説明するのが正直難儀したこともあり、そんな職業をきちんと業界の団体がアピールす活動を始めたのは一定の意義があるのではと思います。前置きが長くなりましたが、そのパンフレットが下記になります。

 

 今回作成されたパンフレット自体は今風のレイアウトというよりかはお役所のパンフのような構成で若干古臭いなと思われるかも知れませんが、コンテンツはなかなか充実していて、「日本建設業連合会ー設備部門」の心意気を感じる内容です。ちなみに同じ「日本建設業連合会ー設備部門」がまとめている「建築設備省人化工法シート」というサイトもあり、コンテンツは充実しています。

 

 以前にご紹介した戸田建設のパンフレットの方が分かりやすくて見易い感じもありますが、色々な会社や団体が活発に自己PRに取り組んでいるというのは、もちろん危機感の裏返しでもあるのですが、業界の活性化や認知度アップには非常によい傾向だと思います。

 

※上記の記事中のリンクは既に切れていて、下記サイトに集約されているようです。

 

 私自身はもうどちらかというと、現役で働く年数でいうと(多分)先の方が短い!?折り返し点は過ぎていると思いますが、近年のITツールの活用を始めとする活性化は進んでいるとは思いますし、一昔前の建設業界のイメージも一応は変革途上にあるのかとは実感しています。何より建設という仕事は「衣食住」という人類社会が存続する限り普遍的な根幹の一端を担っているわけですから、社会からの必要性はもちろん途切れることなく永続される業界なのではと思いますし、その一端を担えているというのはやはり仕事の一つとしては魅力があるとは自負しています。

 もっともどの業界も同じですが、業界のプレイヤーは時代で変わってしまうというのはあり、今の自動車業界のように建設プロセスそのものもデジタル化が進めば、いづれはIT巨人との競合が遅かれ早かれ到来するのではと思わなくもありません。そういえばそんなことを昔の記事にも書いていたようです。

 

 そうなると、勧誘する若手の専門性もIT業界と競合してきますし、働き方も結局はITエンジニアと大差ない部分も出てくる時代がすぐにやってきそうな気もしなくもありません。保守的な業界と思われているでしょうし実際にそのきらいは多分にあるのですが、だからこそブルーオーシャンとして活躍する余地も多いのかと思います。正直なところあまり専門性は関係なく、多様な専門性の若手が仕事のやり方を変えていくのだろうと思っています。ということで、オチとしてはITリテラシーの維持の面が大きいこの趣味のブログサイトも、当面は継続していく意義もあるのかなと思いました。


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”ところによりエンジニア”