Thu

19

Apr

2007

逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎 (小学館文庫)

このシリーズの文庫版は全て持っているのですが、とを買い忘れていたため、この度改めて追加購入し読んでみました。読み物として面白く読んでいますが、書籍の歴史書的価値?ということになるとまともな歴史書も大して読んだことはありませんので、自分としては評価できる知識もありません。ネット上でも下記サイトのようにどちらかと言えば、問題点が多いのではという指摘が多々ある感じも少なくありません。

・「改訂版・時には古代の話を」さんの「納得できない『逆説の日本史』
・「Sa-Naquba-Imuru」さんの「逆説の日本史の逆説
・「おだやか日記」さんの「■[本]逆説の日本史(井沢元彦)

自分としては歴史の真実?は誰も確認しようがない以上、真実を目指して探求すること自体に意味があるのでしょうから、指摘を越えての非難合戦は生産的でない感じはします。どちらの意見もあくまで一つの意見として、受け取る側の姿勢次第と思います。一つだけ言えることは、真実と確認できない歴史の見解を一方的に解釈して、攻撃材料に利用したりプロパガンダにしたりというのは個人のレベルはもちろん国家のレベルでやってはいけないことだというのは真実でしょう。

このシリーズの個人的な感想としては、信憑性は置いておいて歴史に興味を持つための読み物として、十二分に面白いと思います。自分のレベルでも感じられるやや強引な?論理などは、題名に「逆説の~」とある位ですから、現状の解釈にたいするアンチテーゼの投げかけをわざとしている程度位に読み取っていますが。「歴史は全体像でつかむ」「その時代の常識は記録されない」などの著者独自の理論は、書籍の信ぴょう性とは関係なしに、解釈の手法としては面白いと思いますし、説得力もあると思います。

このシリーズ、通常の歴史書などは読んだこともない方も読んでいるでしょうから相対的に人気はあると思います。多分、内容の真実の是非ではなく前述したような著者の解釈の手法などに共感を覚えている方々が多いのでしょう。以降のシリーズも期待しています!(早く文庫化してください)


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