Mon

14

Jan

2013

宇宙はわれわれの宇宙だけではなかった (PHP文庫)

お正月休みでかみさんに日本から持ち帰ってもらった本のうち、真っ先に読み終わってしまった本です。内容は最新の宇宙論(といってもここ10年くらいの内容ですが)を素人にも分かりやすく、簡便かつ平易に解説しているものです。宇宙論というと学校では習う機会も無いですし、完全に趣味の世界のような分野な気もしますが、本書ではそういった宇宙論の置かれた立場や近年の歴史も分かりやすく解説されています。

タイトルにある多元宇宙?的な考え方は、近年のSFネタとしか思っていなかったのですが、きちっとした論理で導かれる結論という話には驚きと共に何とも実感の湧かない話ではあります。しかし、相対論に始まって行き着く先が量子論という壮大な分野をカバーする宇宙論ですが、物事の根元や人間の存在意味の解答にも繋がる訳ですから、最後は物理学だけではなく倫理や哲学、宗教の分野にもある種の結論?を生み出す可能性を秘めていますね。ここら辺の研究は実生活には直結しないような気もしますが、遠い未来にはこの途方もない時空間を自由に往き来する時がやって来るに違いありません。

恒久的に人類が存続し続けるという目的のためには、宇宙というこの世の仕組みを解明するこの学問ほど実は人類の実益にかなうものはないのかも知れませんね。


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