Thu

08

Feb

2007

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いわゆる純文学?なジャンルは敬遠していたこともあり、かみさんの奨め&図書館の予約待ちで読む本がないという条件が重ならなければ読むこともなかっただろう本です。結果は、読み始めてから3日間の通勤時間で読み切れました。もちろん長編でないというのもあったのですが、物語として面白かったからです。それと、読んでいて何だか心が休まる文章であったからでしょう。

それと、後書き(小川洋子さんが取材された数学者の方が書かれているのですが)にある「文学には、よい文学とそうでない文学しかない」という言葉にも納得でした。とかくSFや推理小説物が多い自分の読書ですが、振り返ればジャンルはあまり関係なく著者で選んでいるのもその表れかもしれません。純文学がそもそも何かも分かっていない位ですので、今後は「よい(面白い)文学」というジャンルを求めて読書していきたいと思った次第です。

そういえば映画化もされていましたが、博士が寺尾聡、主人公が深津絵里というのも、本の印象でぴったりな感じです。かみさんとは映画の好みのジャンルが異なるため、レンタルも含めて観る映画のすり合わせに苦労するのだが、「博士の愛した数式」はひさびさにレンタル屋で揉めることもなさそうです。もっとも映画もジャンルというよりかは「よい映画とそうでない映画」しかないということなんでしょうか。


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