Sun
20
Apr
2025
せっかくの欧州での大型連休のイースターですが、今年は色々とビザ関連の問題もあったりして国外旅行ができない状態のため、日帰りで気軽に行ける場所ということでドイツ国境の街であるズゴジェレツという場所に行ってきました。実はこの街の側の幹線道路はチェコのプラハに行くときの定番ルートでもあり、今までも何度も街の側は車で通り過ぎてはいたのですが、街の観光として改めて立ち寄ったのは今回が初めてとなりました。
ドイツ国境の街と言っても実は国境の河川であるナイセ川を挟んだドイツ側お向かいの街であるゲルリッツとは、第二次世界大戦前までは一緒の街であったということで、小さな河を挟んでほぼ街としては一体化しています。実際に街を散策してポーランド側から徒歩で市街地橋を100mも歩くとそのままドイツ側に行くことができます。例によって何の検問もチェックもなく、短時間であればドイツ側の方に渡って観光するのも全く問題ない感じで、実際に我々もドキドキしながらもドイツ側に渡ってリネック広場などを小1時間ほど散策してみました。
ポーランド側からドイツ側に渡って感じるのは、途端に街並みの整備状況やグレード感がやはりいきなり上質になるというところでしょうか。ポーランド側に居る分にはあまり感じない街並みの清潔度というか整えられた感が、こうやって河を挟んで徒歩で渡るだけで顕著に感じてしまうのはやはり国力の差なのでしょうか。既に何度も高速道路などではポーランド側からドイツ側へドライブしていましたが、徒歩で渡ったのは初めてでしたので、ドイツとの格差が印象に残った感じです。
やはり共産圏から離脱して数十年経つポーランドでさえも、長い鉄のカーテンの時間を取り戻すにはまだまだ時間が掛かるということなのでしょう。ポーランド対岸から眺めるドイツ側のリネックにある教会などは本当に立派で、ポーランド側に残されている雑多な川岸との対比が際立ちます。
といっても決してポーランド側が特別汚いとか貧しいという訳でもないのですが、河を挟んで両側に比較させられるとこうなるということでしょうか。冷戦時代はもっと強烈な差だったでしょうから、ポーランド側から対岸のドイツ側を眺めていた冷戦時代のポーランドの人々はどんな思いだったのでしょうか。
そんなことに想いを巡らせながらも、お昼はやはり物価も安い!ポーランド側に戻って対岸のドイツのゲルリッツの建物を眺めながら、美味しい定番のポーランド料理に舌鼓を打ちながら、暖かくなってきたオープンテラスで食事を楽しみました!
数時間も掛からない小さな街ですが、ポーランドからドイツに徒歩で旅行できる!?唯一の場所かも知れませんので、立ち寄ってみるのも面白いかと思います。
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