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02

May

2023

今日はツェルマット滞在のメインの観光目的でもあるマッターホルンを見に山へ登ってみる予定ですが、昨日の雨もすっかりあがって朝から晴れてマッターホルンもその他の山々も街中から見ることができます。昨日までは雲で包まれていたので全然分からなかったのですが、街から普通に見れるマッターホルン他の山々はなかなか圧巻です。こんなに高い雪山に囲まれた街だったのかと驚いてしまいます!
 ということでマッターホルンへ登山とありますが、もちろん実際に山登りはしませんので、ツェルマットの街からロープウェイとゴンドラを乗り継いで、マッターホルンが眺められる展望台に行くということです。このツェルマットから行けるマッターホルン近郊のスキー場は、何と年間でスキーが楽しめるということで、さすがウインタースポーツの聖地でもあるスイスアルプスだけのことはあります。

ブレイクファーストとチケット購入

 アパートメントホテルで朝食などはないため、朝から開いているカフェなどを探すのは要注意です。駅に向かう途中にあったイートインのパン屋が朝の7時から開いていたので、ツェルマット滞在中はここでブレイクファーストをお世話になりました

 朝ご飯の後に、駅前にあるツーリストインフォメーションでマッターホルン展望台を含めたもろもろの交通機関が利用できる一日券を購入します。実は昨日に購入しようとしたのですが、受付の人に天候が変わりやすく日によってはロープウェイが運休になるので当日購入した方がよいと売ってくれなかった!ので、当日購入としました。幸いオフシーズンですので、ここら辺のチケット購入で混んだりはしないのですが、チケット購入自体は事前に下記の公式サイトからネットでも可能なようです。
 このチケットも電車のハーフウェイパスで大人は割引、子供はただになります。カードはデポジットで最後に返却すると5フランづつ返ってきます。こういった情報はネットだとなかなか分かりずらいので、ハイシーズンでチケット購入が混雑するなどない場合は、地元で情報を得ながら購入するのがよいのかと思います。

 蛇足ですが街中で昨日美味しくいただいてしまった!黒い顔の羊たちがいるミニ牧場がありました。昨日のレストランの剥製はちょっと怖い感じもしたのですが、こうやって子羊も一緒のところを見てみるとなかなか可愛い感じです。昨日、食べる前に見なくて良かったという感じでしょうか。


グレーシャー パラダイス展望台

 まずはゴンドラとロープウェイを乗り継いで、グレーシャー パラダイスという標高3,800mにある展望台を目指します。最初のゴンドラもシーズン前のせいかガラガラで待たずに乗れます。スキーのように磁気チケットが反応するゲートで乗る要領です。実際、この季節の乗客の半分はスキーヤーといった趣きです。
 最初にスキー場によくある6人乗りのゴンドラでの次は大型のロープウェイで中腹のフーリ(Furi)というスキーのゲレンデがあるところまで上ります。ゴンドラ乗り場付近は人工雪のようでしたが、ここまで来ただけで普通に冬のスキー場のような雪がしっかりと残っています。このFuriで降りると驚きですが普通にスキーゲレンデが広がっている風景です。

ちなみに駅前のツーリストインフォメーションなどで下記のパノラママップを無料で貰えるので、ツェルマット観光中はこれがあると位置関係が分かって便利かと思います。

ツェルマット | スイスアルプス旅手帖

 このFuriからは大型のロープウェイに乗ってトロッケナー・シュテク(Trockener Steg)という3,000m近くある駅に向かいます。登っている最中はまた雲が掛っており、ここら辺からは全然マッターホルンなどは見えていない感じです。そのまま引き続き、最終目的地であるグレイシャーパラダイスという岩盤をくり抜いた展望台に向かう最後のゴンドラにのります。このゴンドラの途中まで雲が多かったのですが、最後に雲を突き抜けてアルプスの山頂が雲海の上に一望できた時は、さすがに大自然の光景に声が出ない!迫力を味わいました






 この最後のロープウェイ駅からエレベーターで少し上がると最高峰の展望台に着きます。雲の上あるマッターホルンと他のアルプスの峰々を眺められるのはなんとも言えない体験でしょうか。まあ生涯でこの高さからヨーロッパアルプスの山々を眺めるのは最初で最後の体験となりそうです。ちなみに既に富士山(3,776m)より高い標高(3.883m)に来てしまっていますので、当然なのですが地表から到達した高さとしては生涯で最高点にいるということになります。







 そんな富士山より高い場所なのですが、ここでもスキーを楽しめるとのことで子供を含むスキーヤーが結構いました。この展望台ですがきちんとレストランもあって食事も楽しめます。我々はお土産のマグネットだけ買って一つ下のトロッケナー・シュテクまで降りてお昼としました。ちなみに気温はもちろん氷点下なのですが陽射しがあったせいか構えてたほどには寒く感じませんでした。

トロッケナー・シュテクで昼食

 グレーシャー パラダイスのパノラマレストランはちょっとお値段も敷居が高そうだったため、一つゴンドラで降りたトロッケナー・シュテクのフードコートで昼食とします。ここは全くのスキーのゲレンデで、スキーヤーの方が多い感じの場所です。この時間になると天気もすっかり晴天となり、雲もなくなってマッターホルンがクリアに間近に見える感じです。この間近に見るマッターホルンは本当に圧巻で、この独特の険しい形状が魅力の山なのだと実感できます。お昼になるとこの標高にいても暑いくらいの陽射しと天候になりましたが、雪質はよいのでしょうかスキーヤーが楽しそうにスキーをしているのを見るとこちらもスキーがしたくなる気分です。




ゴルナーグラート展望台

 お昼の後は一旦、最初のゴンドラを乗った地点まで降りて来てから街中を走っている周回バスで駅まで戻って、ゴルナーグラート展望台に行くための登山鉄道に乗ります。今度は最初のゴンドラやロープウェイと違って、電車で地表面から景色を楽しみにながら登っていくという感じになります。途中で数か所の駅があるのですが、この季節でもトレッキングが楽しめるらしく、途中駅でも乗り降りしているハイキング客が結構いたのには驚きました。


 展望台は終点なのですが、電車で登っている時は晴れていた雲も展望台に着くとまた曇ってきてマッターホルンが見えなくなっていました。ここら辺は山の天気ですので、変わりやすいということで仕方ないところでしょうか。展望台駅そのものはレストランやパラグライダーのVRアクティビティがある程度で、特に何かがある訳でもありません。また違った角度からマッターホルンや山々を楽しむといったところでしょうか。



街中散策と夕ご飯

 電車で街中に再度戻ってきてから時間がありましたので、少し街中を散策します。夕方近く(と言っても欧州ではようやく昼下がり位の感覚です)になるとまた陽射しが強くなり街中は暑くなってきましたので、ジェラート屋でアイスを食べたりしながら、アルピニスト墓地などを散策してみました。と言っても最初にも触れた通り小さな街なので一時間もしないうちにグルグルと同じところを散歩しているような感じになります。墓地のそばに日本との姉妹都市の記念碑みたいのが結構あり、小さな街ですが日本の観光地とも姉妹都市交流をしているところを見るとやはり世界的には著名な観光街と言えるのかと思います。



 夕ご飯は街中にあるda Nicoというイタリアンレストランで食べてみました。ピザを焼く専門のシェフと窯があって、ピザが美味しい感じです。一緒に食べたパスタやリゾットも美味で、ここら辺はやはりイタリアにも近い国ということで、ポーランドのイタリアンとは全然レベルが違う感じでしょうか。


 夕食後も街中の建物越しにマッターホルンがきれいに見えましたが、このツェルマットという街はマッターホルンに見守られている街という雰囲気があります。ということで、今日は無事に晴れてマッターホルンも満喫できましたので、明日のサンモリッツまでの移動に備えて寝ることにします。


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