Sat

13

Jun

2020

今週は滞在先のヘールレンから車で1時間ほどで行けるドイツのケルンへと、またまた世界遺産になっている大聖堂を見に行ってきました。先々週に同じくドイツのアーヘンにある大聖堂を見てきましたが、こちらケルンの大聖堂は非常に巨大でまさに名実共に大聖堂といった趣です。高速でケルンの街に近づいていくと、既にかなりの遠目からでも大聖堂の二つの尖塔が見えてきます。この尖塔ですが、高さは約150mほどあるということで、建設当時の年代ではもっとも高い建物の一つだったと言うのも頷けます。例によって事前に調べておいた数百メーターほど離れた場所にある自動車駐車場に停めて歩いて大聖堂の広場に近づいていくと、既に物凄い大勢の人で(それでも本当のピークよりは少ないのだろうかと思いますが)コロナの影響もどこ吹く風といった感じです。あまりに高い尖塔は、先日のアーヘン大聖堂とは違った迫力と趣ですが、とにかくもファサードに面した広場からは全体を写真に納めるには相当離れないと難しい感じです。
 今回はコロナということで事前にWebサイトで調べて建物内部への見学が可能かをチェックしておきましたが(サイトによれば土曜日の今日は事前予約等なしで入れるとのことでしたが)半分の確率でダメかと思っていましたが、案の定、中の見学は今日はしていないとのことでした。聞いてみると明日の午後であれば入れるとのことでしたが(サイトでは日曜日は事前予約が必要)ここら辺はしばらくの間は運がよければという程度で考えておいた方が良いかもしれません。


 ということで、中に入れれば楽しみにしていたステンドグラスも見学できたのかと残念ではありましたが、また来る口実にもなりますので今日のところは外観を楽しむコトとしました。外観を見てまず思いつくのが、新婚の時にカミさんと旅行したスペインのバルセロナのサクラダファミリアを連想させる巨大な尖塔です。実際にはケルン大聖堂はゴシック建築で、サクラダファミリアはモダニズム建築ですので様式は大分違うのでしょうが、遠目には似ているのは共に教会だからでしょうか。正直、近くで見ると細かい塔の先端の彫り物などそっくりな感じもして、似たような印象なのかも知れません。ちなみにこのケルン大聖堂は建設に600年!掛かったとのことで、300年掛かると言われているサクラダファミリア(しかも今はテクノロジーで加速して2026年完成予定なので150年掛からずに竣工しそうとのこと)の倍の年季!があるとのことです。

 正面から隣接しているケルン駅の方に廻りこみながら反対側へ出ていくと、正面の2つの尖塔とはまた違ったイメージの後ろのファサードを見ることができます。そのまま線路伝いに歩いて行くと、こちらも名所であるのですが、ライン川を渡る鉄道陸橋の歩道のフェンスにびっしりと付けられている南京錠が見れます。こちらのカップルが一緒に南京錠を掛けた後にそのカギをライン川に一緒に投げ込むという所作らしく、日本でも神社の植木に紙のおみくじを縛ったり、噴水にお賽銭を投げ込むといったところと同じような感覚なのでしょうか。この橋の欄干に南京錠というのはもはやヨーロッパ中の橋で見られるようで、ポーランドのヴロツワフの街中の橋にも見られます



 南京錠の橋を渡ったライン川の対岸にはこの橋やケルン大聖堂を一望できる展望台があるビルがあります。コロナで空いているか心配でしたが、ビルの入り口に小さい列があるのですぐに分かりました。コロナルールということで、入場制限とマスク必須ではありましたが10分ほど並ぶとエレベーターでビルの屋上の展望スペースに行くことができました。ちなみに有料ですが、ケルンの街並みを一望できますので、時間があれば登ってみるとよいと思います。大人一人で3€です。ちなみにここに限らずですが、室内の観光地はすべからくマスク必須なので、今後はどこに出掛けるにもマスクは必ず持ち歩くのが条件になっていくので気を付けてください(実際にマスクを持っていなかった人が入館を断られていましたので)。
 展望台は2つのエレベーターを乗り継いでいきます(といっても100m程度の高さですので階数でいうと28階ぐらいでした)。ルーフがかかったオープンデッキの屋上展望台で周囲360度がアクリル壁で囲われているので、ケルンの街をぐるっと一望できます。こうやって見てみると高層建築はあまりなく、ケルン大聖堂が一番高い建物のような感じです。景観も守られているのがヨーロパらしいところです。


 展望台見学のあとは同じ橋を渡ってケルン大聖堂まで戻り、反対側のゲルマン大博物館側を通りながら駐車場へと戻りました。今回は大聖堂の中を見れませんでしたので、時間としては3時間もあれば終わってしまうコースでしたが、大聖堂は螺旋階段で尖塔も登れるようですので(今後、登れることがあるのかは分かりせんが、ソーシャルディスタンスを考えるとしばらくは難しい気がします。。。)きちんと見学しようとすると半日は見ておいた方がよいのかと思います。他に今回はパスしましたが、隣接しているゲルマン大博物館なども好きな方には見ごたえありそうですし、ケルン中央駅自体をじっくり見てみるのもよいのかと思います。



 今回も駐車場はほどよい近さでアクセスもよかったので、場所を明記しておきます。駐車場へ戻る道ながらで観光の目抜き通りは例によって物凄い人出とお店の前は入場制限の行列で、観光地が復活してもなかなか昔のようにショッピングを楽しみながらという感覚には戻らないのかと思います。ピンポイントで車で乗り付けて、見たい建物や場所だけを見学したらそこを離れるというのが無難なスタイルなのかと思います。あの人出のなかでカフェやご飯をしたり、入場制限で並んでまでお店に入るというのも感染リスクや待ち時間を考えるとしばらくは無理なのかと思います。
 少し前にドレスデンを旅行したことがとんでもない昔のように思えてしまう位の変化ですが、今後もコロナに気を付けながらもリスクを考えながらヨーロッパ観光を少しづつしていければと思っています。

今回も4travelに同時に旅行記を投稿しています。

 


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