Sat
07
May
2016
昨年に同じインドネシア昆虫センターを主催されている吉川先生の昆虫採集の夜の部に参加してのですが、今回は昼の部に参加してみました。集合場所はボゴールの駐車場で、そこから採集場所へ移動するといった流れになります。今回も子供二人とかみさんと皆で参加してみました。マックなどがあるルコ(インドネシアの田舎によくある低層のお店が連なっている建物)の駐車場で待っていると参加すると思われる数家族と吉川先生、スタッフのネシア人の方々が来たので、それぞれの車で採集場所付近まで移動します。
空き地のような場所まで車で行けますので、そこから採集場所までは皆で列で移動しますが、もう数分歩くと結構な鬱蒼とした森の中になって、これはなんか出てくるぞという雰囲気の場所になります。十数分歩くと付き添いのネシア人の方が見てみてという感じで指さすと、ようくようく見てみるとなんと木の葉に紛れてコノハムシがいるではないですか!早速、珍しい昆虫にも会えて俄然テンションが上がってきました。
途中、巨大なトノサマバッタなどを採集しつつ、コノハムシも数匹採集し、少し開けた場所まで来るとお目当て?のカブトムシが連なっている木がありました。昼間からこれだけ沢山のカブトムシが居る様は驚きでしたが、もう見飽きてしまう位のカブトムシ(日本のカブトムシより少し大きく角が上下にあるヒメカブトという種類のようです。)が採集できてしまいます。正直、これだけカブトムシも採集できてしまうとちょっとありがたみに欠ける?感じもしますが、それだけ昆虫が豊富ということなのでしょう。
それでも今日の昆虫採集ツアーで最終できたカブトムシはこの一種類だけで、コーカサスオオカブトやヘラクレスオオカブトといった種類の珍しいカブトムシはなかなか出会えないとのこと。もうカブトムシは沢山採れたということで、子供たちも途中からはカブトムシ相撲みたいのをしたりと昆虫採集自体は早々に一服する感じです。
その後、家に持ち帰って飼育するだけの数匹のヒメカブトとコノハムシ2,3匹を除いて、昆虫はリリースしてあげました。昆虫採集の後は、吉川先生の自宅兼研究所でもあるインドネシア昆虫センターへお邪魔しました。車で小1時間程度走ったと思うので結構な僻地の更に奥にある村のような集落にある小さな2階建ての住居なのですが、入ってみて本当に驚愕の昆虫(と珍しい蝙蝠などもありました)標本の宝庫となっています。
壁一面には所狭しと額に飾られた昆虫標本があるのですが、どれも初めて見るような珍しい昆虫や信じられない大きさのミミズ?(本当にギネス級ではないでしょうか)、引き出しにも大量の昆虫標本が納まっています。吉川先生によると基本的には珍しい昆虫などが現れると村人から連絡が来る体制?になっているようで、ミミズも豪雨の時に出現してすぐに連絡がきて採集できたそうです。蝙蝠はフルーツバッドと呼ばれる種類のようで、確かフィリピンのリゾート地でも見かけたかと思います。
ご自身で剥製にされた?と吉川先生がおっしゃっていましたが、その際にお肉は丁重に戴いたそうですが、美味しかったそうです。しかし、説明してくださる時の吉川先生の本当に楽しそうな笑顔を拝見していると芯から昆虫がお好きだということで、色々と気さくに経歴などもお話してくださいましたが、こんな辺鄙な場所で暮らしているのもご自身にとっては本当に昆虫に囲まれて楽園というのは、その通りなのかと思います。
日本の大学からの依頼で昆虫を採集したり、一緒にアテンドしたりと意外に?多忙なお話でした。2階には昆虫をアクリルで固めてアクセサリーにする工房などもあり、全てご自身でされているとのことで、その傍らで昆虫ツアーも開催してくださっているのには頭が下がります。なかなかインドネシアに住んでいるだけではこれだけの昆虫に触れる機会もないので、貴重な体験かとは思います。
ということで、朝から昆虫採集して、先生のご自宅の昆虫センターまで見学すると午後を回ってジャカルタの自宅に帰宅するのは夜になってしまいますが、昆虫づくしで本当に童心に戻れるというところで楽しい一日でした。持ち帰ったヒメカブトとコノハムシの今後の飼育が若干心配ではありますが。。。
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