Sat

10

Oct

2015

もともとはブロックMのパパイヤに貼ってあった参加募集の案内から始まったのですが、問い合わせて空きがあるということで、我が家4人とご近所の子供の友人家族3人で参加することにしてみました。最終的に26名が参加ということでしたが、現地集合&解散なのでツアーといっても皆でバスで行くという感じではありません。先のジャカルタ日本人学校のJJSフェスティバルでも紹介のあった当地では有名人の吉川先生が主催されているインドネシア昆虫センターの不定期な催しのようです。
 ジャカルタ市内から現地ボゴールの集合場所であるレストランリンドゥアラムまでは、Googleマップでも3時間程度は掛かるとのことです。集合時間は夕方の5時前でしたが、事前の案内でも昼ごろには市内を出た方が良いとのことでしたので、気合いを入れてお弁当を買いこんでガンダリアを11時半に出発しました。
 結局、3時間以上は掛かったものの、3時過ぎには目的のレストランリンドゥアラムに到着できました。高速を降りてからも1時間半は走るのですが、前の駐在の時に行ったタマンサファリの入口を更に超えて、山道を登ると一面が茶畑になってきます。よほどの田舎と思いきや、標高は高く涼しくなってくるものの沿道はレストランやホテルをはじめいわゆるリゾートヴィラが途切れることなく建ち並んでおり、日本で言うと軽井沢や箱根の避暑地の観光地の様相です。集合場所のレストランでは、約束の時間まで2時間近くありましたが、既に吉川先生がいらっしゃいましたので、一緒に記念撮影などした後に、先生に教えてもらった近くのヴィラで馬に乗ったりカフェをしたりして時間を潰しました。
 集合時間にレストランに戻るとツアーの方々が集合していましたので、先生から簡単な説明のあと、それぞれの車で先生が乗った車の後を連なって移動です。レストランのすぐそばの入口から山の裾野に広がる広大な茶畑の中の砂利道を走ること20分程度で、最初の採集場所であるため池に着きます。といっても茶畑の管理小屋?のような施設の脇にある小さい沼地で、管理されている場所なので、小さい子供でも問題なく寄りつけます。そこで暗くなるまでの小1時間、岸から網で水生昆虫を取ってみました。
 といっても岸から見えるのはアメンボくらいで、後は網で泥ごとすくってみてそれを探してみるという感じだったのですが、早速、日本では見られないような巨大なヤゴ(多分、ギンヤンマのヤゴだろうとのこと)やらコオイムシなどが取れました。それでも日が悪いのか、思ったより取れないとのことでした。水生昆虫はもともと家では飼えない前提だったので、次の場所に移動する前に、リリースして終了です。
 日が落ちて暗くなってから、いよいよ本命のカブトムシが採集できる場所に移動です。といってもこちらも最初の場所から車で10分程度移動した茶畑の中に白い布に明かりを灯した広場があって、近くの山から飛来してきたカブトムシを採集するというスタイルです。なので、小さい子供でも茶畑と広場を移動するだけなので、夜でも安全に楽しめるのですが、本当にカブトムシが飛来してくるのかという疑問はありました。
 案の定、ライトアップした白い布には蛾がとまっているだけで、カブトムシの姿は見えません。仕方なく周辺の茶畑を探してみると、早速カブトムシのメスを捕まえることが出来ました。続けて一緒に参加した近所の子供がオスのコーカサスを捕まえて、俄然、やる気が出ます。ということで、ライトアップの布を中心に半径数十メートルの茶畑を3時間位、(途中で昆虫センターのスタッフが作ってくれる焼きトウモロコシやサテ、焼きそばに加えて、持参したおにぎりとビールを飲みつつですが)探し回りました。ツアー全体では数匹のオスが発見できたようですが、我が家は最初のコーカサスのカブトムシのメスに加えて、昆虫センターのスタッフの方が見つけてくれたこれまたメスのカブトムシの計2匹でツアーの時間は終了しました。予定より延長した夜の9時半過ぎに元のレストランまで車で連なって戻って、そこで解散してツアーは終了です。途中、白い布の前に立っていた吉川先生めがけてメスのカブトムシが飛来してきましたが(さすが虫に好かれている人物です!?)、全体としてはあまり取れない日だったようです。
 それでも我が家の息子2人もそうですが、ジャカルタ市内では普段は来れない高原の山裾で半日虫取りをしたのは相当面白かったようです。ちなみに昆虫採集ツアーの茶畑ですが、本当に寒いくらいの気温で、特に日が落ちると上着無しでは寒くてしんどいくらいです。吉川先生の説明によると、インドネシアのカブトムシは標高1,000m以上の涼しい(というか寒い)場所にしかいないということで、市内に戻る移動時や家で飼育する時も冷房がある場所でということでした。暑い夏にしか活動しない日本のカブトムシとは大違いですね。どうりでジャカルタ市内の平地でカブトムシなどの虫を見ない訳です。それとインドネシアにはコーカサスオオカブトムシはいますが、世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブトムシはいないそうです(南米にしかいないというのを初めて知りました。。。)
 足元の虫かごで活発に暴れているコーカサスオオカブトムシのメス2匹と一緒に、家路につきました。しかし、こんなに涼しくて気持ちの良い場所がボゴールにあったというのも驚きでしたが、本当にカブトムシが採集できると分かりましたので、家族全員、また参加してみたいという珍しく意見が一致してツアーを終えました。子供にも親切で優しい吉川先生のおかげかと思います。ありがとうございました!

※ちなみにツアー主催の昆虫センターのサイトと珍虫研究所は別のサイトとなります。
インドネシア昆虫センター(採集ツアーはこちらからです)
インドネシア昆虫センター 珍虫研究所
J-People:インドネシアの昆虫博士 吉川さん(相当昔の写真のようです)

 
・左が最初の水生昆虫を採集した人工池で、右がカブトムシを取った裾野の山並みです。

 
・茶畑の道を車で進みます。本当に空気がきれいな場所で涼しく、こんな場所がインドネシアにもあったのかというエリアです。


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