Tue

14

May

2013

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この漫画は読んだことがない人でもタイトル位は知っているというのが、一般的な認識かと思いますが、かくいう自分もその一人でした。タイトルから察せられるように医療の現場をテーマにしたストーリーで、以前に妻夫木くんが主役でテレビドラマになってたなあという知識でした。そんな著名な!?漫画タイトルがなんとフリーで、ネットからダウンロードして読めるということなので早速iPadに落として読んでみました。

内容の感想の前にそもそもなぜドラマ化までされていて知らない人はいないようなこの漫画がフリーで読めるのか、そちらに興味が沸きました。当たり前ですが違法コピーでも何でもなく、著者の佐藤秀峰氏の了解のもと、フリーのダウンロードはおろか二次配布や加工や編集も自由とのことです。フリーとなった経緯や作者の考えは、下のサイトのインタビューに詳しく載っています。

ガジェット通信:漫画家『佐藤秀峰』にきく「前例なき大ヒット漫画の二次使用フリー化に挑む理由」

マイナビニュース:漫画家・佐藤秀峰が語る「ブラックジャックによろしく」無料化の裏側 – 「eAT KANAZAWA 2013」密着レポート【6】

その中で二次加工まで自由にしたら、作品の権威が傷付くのではという懸念には「僕はそうは思いません。『これはパロディなんだ』、ということぐらいは読者にもわかるでしょう。」と答えており、まあ一般人と同じ感覚で話されている人だなと感じました。フリー化した理由についても「漫画家は描いてナンボですよ」と答えており新興国に押されている日本の製造業のような頼もしい?!感じです。とはいっても実際に私のようにただだから初めて読んでみたという人も多いでしょうし、フリー化されている続編の新ブラックジャックによろしく!の1巻まで読んで有料の続きを購入したく考慮中なのも事実です。しかも紙より安いですし。これで読者の裾野が広がれば立派なビジネスですし、下手なマーケティングより余程効果があると言えます。ある意味、計算している面もあるかも知れませんが、新しい著作の考え方、売り方の実験として画期的かも知れません。実際に早速フリー化の思わぬビジネス効果が出ているのは、下のサイトで著者自身で報告している通りです。

ITmedia:「ブラックジャックによろしく」二次利用フリーが奏功 佐藤秀峰さん電子書籍の売り上げが1億円超

130514_umizaru.jpgところで肝心の漫画の中身ですが、研修医の主人公の眼を通して現代の医療の問題点を描く!という月並みかも知れないテーマを、丁寧な人物描写で描いており、感動もしますし共感と何よりもストーリーに強く引き込まれる素晴らしい漫画ですね。少し劇画調っぽい作風も力強く親しみが湧きます。どうやら作者の術中に嵌まったかも知れませんが、是非続きを購入してでも読みたいところです。ちなみに別の代表作の一つである「海猿」も、現在は一話だけ無料で読めるようです。


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