Sun

17

Apr

2011

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震災以来、震災ニュース一色で今月に入ってようやく通常の番組も放送し始めたNHKワールドの今日のニュースで、「カタール」という言葉が出てきたので(NHKワールドは原則英語での放送)何かと思ってよくよく聞いてみると、どうやらカタールから天然ガスを日本に支援するということのようです。カタールは中東の産油国の一つのためオイルマネーでお金持ちと思われていますが、現在はポスト石油として天然ガスの開発&輸出に注力しており、現在は世界最大の液化天然ガス(LNG)の生産国でもあります。そのカタールから、天然ガスの追加供給という支援策が発表されたとのことです。

カタールは言わずと知れた世界有数のお金持ち(一人当たりGDPは2010年で世界3位)の国で、自分が仕事で駐在しているプロジェクトを始め「ビジョン2030」という国家開発プロジェクトを掲げて邁進中の国です。駐在して2年足らずですが、この間にも2022年のワールドカップ開催決定や今年1月のアジアカップ開催、街中の発展ぶりには目を見張るものがあります。


110417_qatar-gas-extraction-700.jpg中東の駐在なぞ仕事でもなければあり得ない!事態でしたが、こうやって改めてカタールの国を考えてみるとまさに国家的発展途上の只中にいるというのはある意味凄いことなのかも知れません。前向きに考えれば、これも貴重な経験であることは間違いありません。

ちなみにカタールの天然ガス埋蔵量はロシア、イランに続いて世界3位で、向こう100年以上は採掘可能とのことで、エネルギーの劇的な需要変換でも起きない限りは、収入が安定されているということです。資源がなく働き続けなければならない宿命の日本から見ると、羨ましい限りで、労働者が資産家を羨むのと同じ感覚ですが、カタールの偉いところはそのお金を使ってインフラ整備や国家発展に計画的に取り組んでいるところですね。それでも、向こう100年間もこのモチベーションが保たれるのでしょうか!?そのことの方が凄いことだと思います。ちなみに左のロゴはカタールガス(国営会社)のもので、右の写真はガスプラントの夜景です。

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