Sun

03

Jan

2021

新年早々ですが、幾つか素組みしてみたガンプラの余ったランナー達とIKEAの格安壁掛け時計のコラボレーションで、オリジナルの壁掛け時計を作ってみました。元々、IKEAは何タイプかの格安壁掛け時計を発売しているようですが、今ポーランドのIKEAで売られているタイプは直径25cmの真っ白なプラスチック製(透明ケースもプラスチック製)で、文字盤が3mm程度の穴あけパンチされている非常にシンプルなものです。売価は8.9PLNですので日本円で約250円!といったところでしょうか。感覚的にはダイソーの100円均一と同じような感覚です。
そのままでも時計としての機能には問題ないのですが、無印以上にシンプル過ぎるのと、やはり文字盤が穴あけだけではちょっと見難いということもあって、少し手を加えてみることにしました。IKEAで見かけた時から思っていたのが、せっかく最初から空けられている文字盤の「穴」にプラ棒に色を塗って差し込んでみようというアイデアでした。文字が立体的にもなりそうでしたし、色を塗ればはっきりするので、良いアイデアではないかと思っていました。実際に買ってきてからも最初に穴に差し込んでみたのが、3mmのプラ棒だったのですが、白いプラ棒ですし、色も塗らなければならないですし、何より沢山細かく切り出さなくてはならなさそうだったので、早くも挫折しそうになりました。そんな時に冷静に考えてみると、最初から色(というか色が付いたプラスチックで成形されている)がついていてかつ、微妙な穴の大きさにもきちんと差し込まれていて、かつ大量に使ってももともと「捨てる?」しかない素晴らしい素材があることに、プラモ製作用の机の上を見ていて気付きました!と大袈裟でしたがそれが、プラモのランナーです。もちろん、このランナーですが、普段から捨てるだけではなく、伸ばしランナーみたいに改造パーツにも転用したり、塗装の時にはパーツを持つ支え棒になったりと、普段からも非常に役に立つものなのですが、今回も文字盤の素材としてうってつけの材料となりました。

 ということで、早速、そこら辺のランナーから適当に文字盤の穴に差し込んでみました。といってもご存知の方も多いかと思いますが、ガンプラのランナーはスケールによっても微妙に太さが違いますし、何よりプラスチックですのでニッパーで切り出しただけですと切り口が白く変色してしまいますので、断面を文字盤として見せたい今回の用途にはそのままでは使えません。結局切り出した断面はリューターで削り出して、白い変色部分を削るという細かい作業も発生してしまいました。ただ、ランナーの中央部分に円形状の成型時に出てくるゲタ?状のパーツがあり、そこの切り口は奇麗なうえにそのまま使えますので、ゲタがあるランナーはそれを活用してみました。

時計の文字盤は12色必要ですが、ガンプラのランナーは本当に色々なカラーリングですので、12色はあっという間に揃えることができます。本当は、12時、3時、6時、9時以外は、関節部分などの灰色っぽいダーク系で統一してメリハリをと思っていたのですが、カラーリングが豊富でしたので、結局12色別々の色で作ってみました。一部はクリアー色も使っています。ということで、何だか作っているうちに完成もしていないのに、次はジオン系カラーだけのバージョン、ガンダムのトリコロール系だけのバージョン、シャア専用の赤系だけのバージョンなどと妄想だけ先走ってしまいましたので、もしかしたら!?また別のバージョンの時計が製作されてしまうかも知れません(こんなことやっている暇に一つでも積みプラの箱を解消する方が先決なのですが。。。

細かい製作内容ですが、最初は時計の材質もプラスチックでしたので、ランナーを差し込んだら流し溶剤系の接着剤で定着できるかと思ったのですが、溶剤が表面に染み出してしまい美しくありません。ということで、裏側からグリューガンで固めることにしました。このグリューガンですが、世界中どこでも売っていますが、結構色々なことに使えるので重宝します。そして、盤面に飛び出すランナーの高さを揃えるためにプラバンとプラ棒で簡単な治具も作成して、飛び出す高さが揃うようには工夫しています。

もともとはこのIKEAの「TROMMA トロマ」ですが、ホームページをみると空いている文字盤の穴から透ける背景の壁や光の加減が売りのようですので、今回みたいに何かを差し込んで塞いでしまうのは本末転倒かとも思います。

ただ、そのままではただの安いIKEAの時計も今回みたいにちょっと手間を加えれば、一応、世界で一つだけ?のオリジナル時計にはなりますので、安い時計ですが大事に使っていこうかという気にもなります。

今回は12色全ての色を変えてカラフルでしたので、かみさんからは「子供部屋用じゃない」という感想もあったので、自分用には真鍮線とアルミ棒でもう少し渋いバージョンや、先ほど述べたような別のカラーリングのランナー文字盤時計も作りたいなーという気がしなくもありません。ちょうど時計の針も灰色のプラスチック製なので、筆塗りで塗装すれば更にオリジナル色が高まりそうですし。。。時間があったら別バージョンを作ってみようかとも思います。


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