Mon

07

Aug

2017

ここ2,3年ですっかりAIとロボットが現実味を帯びてきたこのごろですが、我が建設業界もまじめにAIとロボットに席巻される日が近づいてきそうです。業界大手の清水建設が発表した記事によると、半自動化したロボット建機でビルを建設できるシステムとして、「建築工事現場で最先端技術を搭載したロボットと人がコラボ~次世代型生産システム「シミズ スマート サイト」~」を発表したそうです。このHPを見た限りでは、小中規模のビル建設を想定している模様ですが、開発されている個々の要素技術(全天候カバーや自動化された溶接ロボット、天井ボードのロボットなど)は色々な現場で投入できそうです(既に投入されているのかも!?)
 いわずと知れた建設業は我が業界なのですが、長らく技術革新もなくある意味枯れた技術とシステムで数十年間続いてきた建設現場の仕事ですが、ここ数年は少子高齢化や市場の縮小で、このままでは立ち行かなくなることは業界のみならず、社会の共通認識だと思われます。そんな中で、2000年代から始まったIT革命も相まって、この業界も仕事の進め方や分業化のシステムそのものを見直す時期がようやくきた感じがしております。どの業界にもあるピラミッド型の元請から孫請けまでのシステムの典型的な業界の一つであった建設業界ですが、このIT革命とネット時代の情報オープンやグローバル化など様々な要素が絡みつつ、究極の地場産業でもあった建設・土建屋も異業種との競争や市場の変革など、過去100年になかった変化がもうすぐ起きるのは時代の必然なのかも知れません。
 正直、業界に身を置くこと20年を過ぎようとしていますが、残りの十数年は今までの20年とはまるで違う環境と、スキルやシステムの変革が要求されるだろうなと覚悟はしております。それでも、何に対しても熱しやすくある意味覚めやすい!?性分なので、仕事と言えども変化があるのは良いことなのかも知れません(どれだけ大変なことなのか分かっていないので思える怖いもの知らずではるのでしょうけども。。。)。
 いづれにしてもこの清水建設のスマートサイトですが、突き進めればロボットが現場の主役になるということで、人手不足の解消を通り越して、建設業界もAI&ロボットに仕事を奪われる未来もそう遠くないのかも知れません。ひところも3K職場と随分と敬遠されていた時期もありましたし、設計はともかく、建設すること事体は人の手を省力化していくことは流れとしては致し方ないのかも知れません。長い目で見れば、宇宙でのコロニーや月面基地などの建設工事も自動化せざるを得ない訳ですし、今から自動化のノウハウを蓄えるのは長い将来を考えればむしろ遅すぎるのかも知れません。趣味のSFと仕事も以外に接点が近いな、とも思わせるようなニュースでした。


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