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13

May

2011

心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣

今年初めにカタールで行われたアジアカップでもお馴染みだった、弱冠27歳のサムライ日本のキャプテン長谷部選手の啓発書です。啓発書というジャンルはあまり好きではないのですが、この本は非常に素直に楽しく読むことができます。書籍の中で色んな名言や座右の銘たる言葉が出てきますが、一番気に入ったのは「運とは口説くもの」でしょうか。

名選手とはいえ27歳の青年の言葉に一々感慨深くなってしまう40近いおじさんの自分に赤面しなくもないのですが、本書を通して一つとして共感しないものはありませんでした。既にプロとして地位を確立している長谷部選手と共通点というのもおこがましいのですが、自分が経験して信条と思っている内容に近いものが多いのには驚きました。「孤独に浸かる」とか「群れない」などは自分の場合は単に出不精で付き合いが面倒なだけのところもあるのですが、心を落ち着かせて自分を見つめるという意味でやはり一人の時間を貴重に感じているのは事実ですね。

逆にほんとに感心してしまうのは、組織の中での自分の役割をきちんと見つめる術を持っているところでしょうか。サッカーは個人競技ではないとはいえ、この年齢でこれだけ周りが見えているというのはやはりプロフェッショナルとして世界で活躍している人物だけのことはあります。未だに仕事でも周りが見えていない時が多いと自覚する自分には、耳が痛くもあり非常に参考になりました。
本書の中で一番共感を持ったのは前述の「運命とは口説くもの」というタイトルですが、全く同感です。長谷部選手と比べる次元ではないものの、自分も資格試験に始まり転職から結婚に至るまで何度も「運がいいね」と言われてきましたし、私自身も否定する気はありません。ただし、自分もいつも思ってきたのは運とは(環境の違いはあるものの)等しく全員に掴む機会はあると思っています。ただ、普段から準備ができていないと運が目の前にあっても見ることができないのだと思っています。長谷部選手も似たようなことを本書で述べていましたので、何だか親近感が湧いてしまいました。また、本書は自己啓発書として紹介されていますが、長谷部選手の人柄に触れられる意味も込めて全く堅苦しくなく、トピックスによっては微笑ましくなる内容もありで読み終えて心が晴れるという感じでしょうか。
一流のプロサッカー選手としがない社会人との共通点など探るべくもありませんが、最後に心底溜息ついてしまうのは彼の年齢です。自分が27歳だった時など、振り返るだけでも赤面してしまうのに長谷部選手は既に自己のコントロール方法を身に付けて、仕事であるサッカー選手という立ち位置を超えた社会の中での自分の役割まで見据えているところに頭が下がります。しばらくは私のベスト書籍に位置を占めそうな一冊です。 

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