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16

Mar

2022

TENET テネット [Blu-ray]

公開は結構前の映画でその際に気になっていましたが、今まで観る機会がなかったのですが、Amazon Primeで安くなっていたこともありレンタルして鑑賞してみました。冒頭の欧州ウクライナのオペラ劇場?でのテロ対策攻防シーンからスピーディーに始まる感じで、テンポの良さが期待できます。主人公の”名もなき男”が文字通り姓名も素性も不明瞭なままなのですが、このスピーディーな映画を牽引していきます。ちなみに主役の俳優であるジョン・デイビッド・ワシントンは、かの有名なデンゼル・ワシントンの長男ということで、なかなか良い味をだしています。

 冒頭のテロシーンでも伏線があるのですが、時間が逆行する現象(エンタルピーが収束する?)が起きていることを発端に、その謎を探求するためにエージェントとして動き出すところはスパイ映画のようです。しかしながら、各所で未来から?時間を逆行してくる敵と邂逅して謎が謎のまま進んでいくのですが、手掛かりである武器商人の妻でもあるヒロインを救う過程で、そこら辺の時間逆行のカラクリ?も明かされていきます。

 終盤は謎のままではあるものの時間を逆行してくる未来からの敵?との戦闘シーンがクライマックスではあるのですが、時間を逆行するグループと協調して作戦を行うあたりから、確かに何が何だか整理がつかなくなってくるところで、最後のオチは主人公自身が未来から逆行して自身の行動のトリガーになるという因果関係のパラドックスを示唆して終わります。

インターステラー(字幕版)

 見終わった後の感想自体は私自身は面白かったというのが正直な感想ですが、Amazonの講評欄にもある通り、一回見ただけで全体像が腑に落ちるというよりは、最後まで観終わって後から想い出すことで理解できるシーンがほとんどではあるので、これは最初から2,3回見直すことを前提に構築されたエンターテインメントとも言えます。まあストーリーはそんな感じですので、評価が分かれるのは致し方ないとは思いますが、時間逆行というSF要素を脇に置いておいても、スパイ映画、戦闘シーンなど普通にテンポのよいアクション映画としてみても秀作ではないでしょうか。

 監督が、「ブレードランナー」の次とも言える座右の映画作品でもある「インターステラー」のクリストファー・ノーランということで、私自身はお勧めの作品ですが、ストーリーに付いていけなくなったとしても、普通にアクション映画としても楽しめますので、観る人を選ぶというよりかは、普通に面白いSF映画だと思います。

本作品の評価:4

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