Mon

28

Feb

2011

動物農場: おとぎばなし (岩波文庫)

1994年に引き続き、ジョージ・オーウェルの名作を読んでみました。内容はずばり共産主義への強烈な風刺で、1994年もそうでしたが、この作者は本当に共産主義に対して脅威を感じていたのが肌で感じ取れる内容です。実際にこの時代は現実の脅威として存在していたのですから、当然なのかもしれません。動物の共同体を通したおとぎ話ということですが、各動物のキャラクターがそのまま人間社会の個性と社会階層を表しており、最後に君臨するブタの描画は人間の本性を具現化していて、読み終わってため息が出てしまいました。常に人間というのは社会性のある生き物であると同時に、社会を歪めてしまう存在なのだと思わざるを得ません。


それにしても自分が生きていた少し前までソ連が存在していた訳ですし、今も複数の共産国家が生き残っている世界の現実を考えると、いたたまれなくなるのは私だけではないでしょう。自分がいきている間にどれだけの共産国家が残っていることか。。。


この記事をシェアする

ディスカッション

コメントはまだありません

コメントはお気軽にどうぞ

※メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。


This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

”ところによりエンジニア”