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	<title>SF小説 &#8211; ところによりエンジニア</title>
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	<description>海外駐在中（元しんとこ在住）の建築設備エンジニアの生活を日々徒然に綴ったブログ</description>
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		<title>コロナ禍の欧州から「復活の日」を思い出す日々</title>
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		<dc:creator><![CDATA[hosonium]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 07 Apr 2020 22:28:09 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[ポーランド駐在記]]></category>
		<category><![CDATA[映画と書籍と文化]]></category>
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		<category><![CDATA[SF小説]]></category>
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		<category><![CDATA[欧州]]></category>
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					<description><![CDATA[日本でもとうとう緊急事態宣言が発令されましたが、こちら欧州は既に各国がそれぞれに色々な宣言や対策を実行済みなのは周知の通りです。私個人の状況はというと、先月の第二週目にいつも通り！？週末を駐在先のポーランドで過ごすために [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="alignlefthead"><a title="復活の日 (角川文庫)" href="https://www.amazon.co.jp/dp/404106581X?tag=shintoko00-22&amp;linkCode=osi&amp;th=1&amp;psc=1" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img fetchpriority="high" decoding="async" src="https://m.media-amazon.com/images/I/51YkL-CqV5L.jpg" alt="復活の日 (角川文庫)" width="246" height="350" /></a></p>
<p class="first1">日本でもとうとう緊急事態宣言が発令されましたが、こちら欧州は既に各国がそれぞれに色々な宣言や対策を実行済みなのは周知の通りです。私個人の状況はというと、先月の第二週目にいつも通り！？週末を駐在先のポーランドで過ごすために出張先のオランダからドイツ経由で戻ったまでは良かったものの（もっとも既に戻る時点で隣国のチェコは入出国制限が発動されており、ポーランドも時間の問題ということで、週明けの戻りの時には、長期滞在用の荷造りをしなければとは考えていました）、いざヴロツワフについてみると飛行機で移動している間に、ポーランドも入出国制限が発令されており、次の日の土曜日の深夜である日曜日からは外国への飛行機が制限されるとのことでした。万事休すかと思いましたが、なんとか<strong class="marker-P-orange">ヴロツワフ発のオランダのエイントホーヘンという空港への直行便を捕まえることが出来て、一晩で滑り込みでオランダに戻ってこれた</strong>という次第です。<br />
<span id="more-3732"></span>　長くなりましたが、そんな経緯でこの1ヶ月オランダでホテル住まいをしながら、仕事は続けている状態ですが、最初の滞在先のホテルは国の感染者用の隔離施設に指定されたために、ヘーレレンという別の街のホテルに移ったり、色々とオランダも制限が発令されているものの、<strong class="marker-P-blue">南欧のイタリアやスペインとは比較にならないほどののんびりさで、レストランやモールこそ閉鎖されているものの、作業所への勤務も続けられていますし、ドイツから通勤している人も居るくらい</strong>です。それでもオランダは特別緩い方かもしれず、隣国のベルギーとの国境は既に閉鎖されていますし、ドイツとの国境も今週末からはようやく、制限がかけられるとのニュースも飛び込んでいます。<br />
　それでも本当に<strong class="marker-P-yellow">欧州、特にEUのシェンゲン圏に居るとしみじみ思うのが、日本の千葉県と埼玉県程度の距離感しかない国同士で、国境を超えると言葉も違えば、街並みも変わるというのは何とも欧州という限られた地域にある多様性と同時に複雑な国同士の歴史</strong>を感じざるを得ません。</p>
<p class="alignrighthead"><a href="https://www.amazon.co.jp/dp/4102114033?tag=shintoko00-22&amp;linkCode=osi&amp;th=1&amp;psc=1" title="ペスト (新潮文庫)" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img decoding="async" src="https://m.media-amazon.com/images/I/51fS5XEGWDL.jpg" width="174" height="250" alt="ペスト (新潮文庫)"></a></p>
<p>　もっともオランダに滞在せざるを得なくなった（長期滞在ビザを持っているのでポーランドに入国は出来るのですが、航空便がないのと戻っても１４日間の隔離措置があるため、戻り用がないという現実もあります）<strong class="marker-P-orange">この1ヶ月で、欧州はもちろんのこと、世界中が一変してしまったことは間違いない</strong>と思います。巷にコロナの情報や欧州に駐在している人のブログは溢れていますので、詳細はそちらを参照してもらうとして、個人的には今のところは色々な制限もありつつ、ホテルと作業所を往復して仕事を続けてられる現状が何とか続いてくれればと祈るばかりです。そんな日々ですが、世の中的には<strong class="marker-P-blue">この現状にラップさせる小説というとアルベルトカミュの「ペスト」ということらしい</strong>のですが（私も随分昔に読みましたが、カミュの小説の中では緊迫した閉鎖空間の人間模様ということで、不条理をテーマにしながらもリアルでテンポの良い作品だった印象があります）やはり私が<strong class="marker-P-red">一番最初に思い浮かべたのは、日本のSF界の不動の巨匠である小松左京の「復活の日」</strong>でしょうか。もう高校生か大学生の頃に最初に読んで、その後に何度も読んでは所有していた本も今現在は手元に持っていないのですが、何度も読んだせいかいまだに細部を思い出すことが出来ます。</p>
<p>　物語の発端は、生菌兵器として開発されていたウィルスが、武器商人により運ばれている途中で雪山に墜落し、春の雪解けと共にウィルス禍が世界を覆うというストーリーで、結果的に南極にある基地を除いて世界は死に絶えるのですが、その過程で日本で治療にあたっている医師が心中を励ますために思うくだりの内容が衝撃的です。確か、治療に疲れた老齢の医師がふと現状の厳しさを思いながらも、「<strong class="marker-P-yellow">過去のスペイン風邪やインフルの流行の時も、どんなに厳しいウィルスの流行でも必ず終わりは必ずやってきて、やがては流行は終息してきたのだから、今回も耐えて頑張ればいつかは流行が終わるはず</strong>」と心の中で自分を励ますのですが、ふと「<strong class="marker-P-red">今回はもしかしたら（流行の）終わりはこないのでは？その結末は何を意味するのか？</strong>」と思いを馳せながらその医師は結局ウィルスで死んでしまうというシーンです。</p>
<p>　今回のコロナもつい1ヶ月前の２月末あたりは、ここオランダも地元のカーニバルの話題で一色で、コロナなどアジアで流行している遠い病気で困ったものだという程度だったのですが、1ヶ月も経たないうちにこの欧州が最大の感染者と死者数を抱えるに至ったのは周知のことです。それでも当たり前なのですが、自分を含めて<strong class="marker-P-blue">いつかは流行は終わるし、時期がくれば元に近い状態になるのだという半ば確信的に信じているのですが、誰も流行が収束する時期は分からないし、そもそも本当に（流行が）終わるのかというのも、今の現状から確たることは言えないというところが恐ろしいこと</strong>なのかと思います。そんな<strong class="marker-P-yellow">不安な心理と細菌兵器の恐ろしさと絡めて、もう何十年も前にSF小説として仕上げた小松左京は本当に素晴らしい作家</strong>だったのだと改めて感心してしまった次第です。<br />
　今回ばかりはいかに素晴らしいSF小説とは言え現実には人類の滅亡となっては困りますので、あくまで今日の現状をズバリ看過したかの如くの小説のストーリーを賞賛しつつ、一つだけ気になるのは「復活の日」でも<strong class="marker-P-orange">警鐘と共に人類滅亡の発端となったウィルス禍が研究所から持ち出された細菌によってもたらされたというモチーフだけは、現実とは異なると信じたい</strong>です。ちょっと今読み始めるとさすがに臨場感があり過ぎですので、いつの日か一服したあとに改めて読み直したいと思います。</p>
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		<title>哲学書！？的ＳＦ小説「エコープラクシア（反響動作）」</title>
		<link>https://www.shintoko.jp/engblog/2019/07/12/echopraxia/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[hosonium]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 12 Jul 2019 15:11:03 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画と書籍と文化]]></category>
		<category><![CDATA[SF小説]]></category>
		<category><![CDATA[エコープラクシア 反響動作]]></category>
		<category><![CDATA[ピーターワッツ]]></category>
		<category><![CDATA[創元SF文庫]]></category>
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					<description><![CDATA[前著の「ブラインドサイド」を読み終えてから既に次作が翻訳されているということで、ずっと読みたいと思いつつ年末の帰省時に購入してようやく読み始めのには理由があります。事前の書評などでも評価が分かれていましたが、やはり前作の [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="alignlefthead"><a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B01MZ3TI40?tag=shintoko00-22&amp;linkCode=osi&amp;th=1&amp;psc=1" title="エコープラクシア 反響動作 上 (創元ＳＦ文庫)" target="_blank" rel="noopener"><img decoding="async" src="https://m.media-amazon.com/images/I/51IPwXTEESL._SL500_.jpg" width="242" height="340" alt="エコープラクシア 反響動作 上 (創元ＳＦ文庫)" /></a><a href="https://www.amazon.co.jp/dp/4488746047?tag=shintoko00-22&amp;linkCode=osi&amp;th=1&amp;psc=1" title="エコープラクシア 反響動作〈下〉 (創元SF文庫)" target="_blank" rel="noopener"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://m.media-amazon.com/images/I/51NRGX5AiqL._SL500_.jpg" width="242" height="340" alt="エコープラクシア 反響動作〈下〉 (創元SF文庫)" /></a></p>
<p class="first1">前著の「<a href="https://www.shintoko.jp/engblog/2018/09/05/blindsight/">ブラインドサイド</a>」を読み終えてから既に次作が翻訳されているということで、ずっと読みたいと思いつつ年末の帰省時に購入してようやく読み始めのには理由があります。事前の書評などでも評価が分かれていましたが、やはり前作の「ブラインドサイド」同様にＳＦ小説という域を超越して人間の意識の定義や存在に迫るちょっと堅苦しい文章になっているきらいがあったからです。前作も個人的には<strong class="marker-P-orange">ＳＦ小説としても十分に面白いと思いつつも、文脈の説明や背景の描写の割愛？など、他のＳＦ小説よりは頭を使う！感じで夜寝る前に読むのはどうかと躊躇</strong>していました。<br />
　それでも今回の続編とも呼べる「エコープラクシア」ですが、<strong class="marker-P-red">読み始めてみると導入部分から背景は不明ながらも主人公が巻き込まれる超越人類？である両球派と呼ばれる強化人類？の集団とお馴染みの吸血鬼、ゾンビの戦いの結果、気付くと皆が呉越同舟して宇宙船で前作のブラインドサイドでファーストコンタクトをしたテーセウスからの通信を巡って繰り広げられる群像劇？に主人公の人類が巻き込まれて進んでいくストーリー</strong>です。</p>
<p><span id="more-3205"></span></p>
<p>　正直なところ、<strong class="marker-P-yellow">時代背景も出てくる超知性？達の思惑も何だかよく分からないまま物語が終わっていくといった形なのですが、前作同様何故か惹きつけられる内容ではあります。ただ、一回読了した感じは何とも狐に包まれたような読了感</strong>で、正直に言うとよく分からないといった感じは相変わらずあります。</p>
<p>　それでも出てくるSFモチーフは面白いというか振り切れた感もあり、ピーターワッツが目指しているSF小説の何か（が分からないのですが！？）に到達するまでは、飽きることなく引っ張っていく力量はさすがかと思います。</p>
<p>　一応、<strong class="marker-P-blue">保存する文庫の方に仕分けしましたので、いつの日か再読する気力が出たら今一度読みほどきたい</strong>と思います。</p>

	<div id="blogcard" class="blogcard inblg">
	<a href="https://www.shintoko.jp/engblog/2018/09/05/blindsight/">
	 <div class="blogcard_thumbnail"><img loading="lazy" decoding="async" class="thumbnail-in" src="https://m.media-amazon.com/images/I/515vHHUxe7L._SL500_.jpg" alt="思考実験的ハードSF！？「ブラインドサイト」" width="170" height="170" /></div>
	 <div class="blogcard_content">
	  <div class="blogcard_title">思考実験的ハードSF！？「ブラインドサイト」</div>
	  <div class="blogcard_excerpt">ネットの書評か何かで風変わりなハードSF！？ということで、興味を持ったので夏休みの帰省時に購入した久しぶりのSF小説です。ファーストコンタクトも…</div>
    <div class="blogcard_link"><img decoding="async" class="favicon-in" src="https://www.shintoko.jp/engblog/wp-content/themes/engblogth/images/favicon.ico"> <span class="site_title-in">ところによりエンジニア</span></div>
	 </div>
	 <div class="clear"></div>
	</a>
	</div>
<p>&nbsp;</p>
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		<title>夭逝のSF作家 伊藤計劃の代表作「虐殺器官」と「ハーモニー」</title>
		<link>https://www.shintoko.jp/engblog/2019/02/09/itokeikakusf/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[hosonium]]></dc:creator>
		<pubDate>Sat, 09 Feb 2019 15:03:58 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画と書籍と文化]]></category>
		<category><![CDATA[SF小説]]></category>
		<category><![CDATA[ハーモニー]]></category>
		<category><![CDATA[伊藤計劃]]></category>
		<category><![CDATA[虐殺器官]]></category>
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					<description><![CDATA[この「虐殺器官」と「ハーモニー」はいづれも伊藤計劃（いとうけいかく）という日本のSF作家の作品で、最初の「虐殺器官」は２，３年前にKindleで一気読みしておりました。その後、しばらく間を空けて同じくKindleで「ハー [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="alignlefthead"><a title="虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)" href="https://www.amazon.co.jp/%E8%99%90%E6%AE%BA%E5%99%A8%E5%AE%98-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABJA-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E8%A8%88%E5%8A%83/dp/4150309841?SubscriptionId=AKIAJQZHCKBCCIMYNFMA&amp;tag=shintoko00-22&amp;linkCode=xm2&amp;camp=2025&amp;creative=165953&amp;creativeASIN=4150309841" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41bLE1PSrJL._SL160_.jpg" alt="虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)" width="108" height="160" /></a><a title="ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)" href="https://www.amazon.co.jp/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%83%BC-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABJA-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E8%A8%88%E5%8A%83-ebook/dp/B009DEMA1Q?SubscriptionId=AKIAJQZHCKBCCIMYNFMA&amp;tag=shintoko00-22&amp;linkCode=xm2&amp;camp=2025&amp;creative=165953&amp;creativeASIN=B009DEMA1Q" target="_blank" rel="noopener noreferrer"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/314b-E3He3L._SL160_.jpg" alt="ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)" width="108" height="160" /></a></p>
<p class="first1">この「虐殺器官」と「ハーモニー」はいづれも<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E8%A8%88%E5%8A%83">伊藤計劃（いとうけいかく）</a>という日本のSF作家の作品で、最初の「虐殺器官」は２，３年前にKindleで一気読みしておりました。その後、しばらく間を空けて同じくKindleで「ハーモニー」を読了したのが最近なのですが、<strong class="marker-P-red">この２作は読む前は知りませんでしたが、「ハーモニー」で度々言及されている「大災禍」が「虐殺器官」のラストでもある世界規模での虐殺行為による混乱のことを暗示しているとのことで、いわば連作になっている感じ</strong>です。<br />
　「虐殺器官」は割とミリタリー的なストーリー展開なのですが、背景の世界観は近未来の混乱した新興国とテクノロジーの発達した先進国が入り混じった、士郎正宗の攻殻機動隊やアップルシードを彷彿とさせるものがありつつも、独特の設定と描写でそのオリジナリティに引き込まれます。<strong class="marker-P-blue">主人公は新興国で連続する虐殺案件の背後にいるアメリカ人(主人公はアメリカの情報軍の特殊部隊員という設定)を追いかける中で、虐殺を起こしている！？動機とその手法を知ることとなるのですが、それが何とも人間の本性に触れている設定</strong>で考えさせられます。<br />
<span id="more-3136"></span>　近未来の特殊部隊としての装備や子供を含む傭兵を殲滅するために（罪の意識を遮るために）主人公らに施す感情のマスキング処理などは、もう実用化されるのではと思わせるような技術描写でSFならではの面白さでしょうか。「虐殺器官」ラストの顛末は何ともいいがたい終末観ですが、追っていた米国人が母国の虐殺を避けるためにしていた行為を、当の主人公が最後にしてしまうところに大きな皮肉！？があるのかと感じます。<br />
　そして後日談と言うかその先の未来の世界観で進む「ハーモニー」は、「大災禍」を受けて一種のユートピアを実現したかに見える人類社会が舞台です。そんな<strong class="marker-P-yellow">ユートピアの中で主人公である世界保健機構（WHO）の螺旋監察官の「わたし」の視点で進む物語は、主人公の歪曲した？世界観と必ずしも実現されたユートピアを肯定しきれない性格も相まって、ユートピアの中でも不安な世界である現実に隠された驚愕の計画が明らかになっていきます</strong>。その計画自体は、前作の「虐殺器官」のラストの「大災禍」を受けた究極の人類の救済策？として存在しつつも、最後に実行されたその計画の先は果たして人類の究極のユートピアなのか、はたまた救われない永遠のディストピアの始まりなのか、という感じです。<br />
　作者の<a href="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E8%A8%88%E5%8A%83">伊藤計劃</a>氏は本当に残念なことに2007年に肺がんのため34歳の若さで早世されてしまっていますが、<a href="https://honcierge.jp/articles/shelf_story/1249">残された作品はノベライズなども含めて５作品ほど</a>ということで、本当に残念で惜しまれる作家です。たらればになりますが、<strong class="marker-P-orange">存命してその独特の作風と世界観の深淵を読んでみたかったと思います。この作風、世界観は一つのジャンルともいえるので、今後、これらを感じさせるような作者が出てくれれば幸い</strong>でしょうか。まだ未読の作品もありますので、楽しみに読んでみたいと思います！</p>
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		<title>全滅領域サザーンリーチ-ANNIHILATION</title>
		<link>https://www.shintoko.jp/engblog/2018/09/11/annihilation/</link>
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		<dc:creator><![CDATA[hosonium]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 11 Sep 2018 15:54:38 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[映画と書籍と文化]]></category>
		<category><![CDATA[ANNIHILATION]]></category>
		<category><![CDATA[SF小説]]></category>
		<category><![CDATA[アナイアレイション]]></category>
		<category><![CDATA[アレックス・ガーランド]]></category>
		<category><![CDATA[サザーン・リーチ]]></category>
		<category><![CDATA[ジェフ・ヴァンダミア]]></category>
		<category><![CDATA[ナタリーポートマン]]></category>
		<category><![CDATA[ニュー・ウィアード]]></category>
		<category><![CDATA[全滅領域]]></category>
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					<description><![CDATA[先に読了したブラインドサイトに引き続きSFです。サザーン・リーチというエリアXに関しての三部作ということで、これはその一作目の「全滅領域（原題：ANNIHILATION）」で、エリアXへ潜入する調査隊の話です。ジャンルは [&#8230;]]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p class="alignlefthead"><a href="https://www.amazon.co.jp/dp/B00QA172S6?tag=shintoko00-22&amp;linkCode=osi&amp;th=1&amp;psc=1" title="全滅領域　サザーン・リーチ①" target="_blank" rel="noopener"><img loading="lazy" decoding="async" src="https://m.media-amazon.com/images/I/51qSBi2UU9L._SL500_.jpg" width="338" height="500" alt="全滅領域　サザーン・リーチ①"></a></p>
<p class="first1">先に読了した<a href="https://www.shintoko.jp/engblog/archives/2018/09/05-blindsight.php">ブラインドサイト</a>に引き続きSFです。サザーン・リーチというエリアXに関しての三部作ということで、これはその一作目の「<strong><span style="color: #ff6600;">全滅領域（原題：ANNIHILATION）</span></strong>」で、エリアXへ潜入する調査隊の話です。ジャンルはてっきりSFと思って買ったのですが、読んだ後の巻末の解説によると「<a href="https://en.wikipedia.org/wiki/New_weird">ニュー・ウィアード（New Weird）</a>」という新しいジャンルで、Weird自体の意味が載っていない英語辞書もあるのですが、「奇妙な」という意味のようです。そう言われてみるとハヤカワ文庫なのですが、水色の表紙のハヤカワSF文庫ではないところからも、SFとは一線を画す位置づけになっている感じです。確かに読後感はなんだかモヤモヤしてスッキリと謎が解けない感じの反面、最後まで引っ張る構成と独自の世界観は凄いものがあります。<br />
　主人公である生物学者の主観で語られる日誌を読んでいることが途中から分かるのですが、主人公が最後にどうなったのかはあくまで不明瞭なままで、イコール物語の世界観のキーでもあるエリアXと監視機構も正体不明のまま終わってしまいます。それでいて、<span style="color: #ff6600;">全体として何かに対する不安感というか恐怖が貫かれており、SFと言うよりかは、未知へのホラー</span>といった小説でしょうか。これがいわゆる「ニュー・ウィアード」なるジャンルなのかも知れません。<br />
<span id="more-2808"></span>　もちろん！三作全部購入済みなので、引き続き次作の「監視機構」を読みたいと思いますが、このサザーン・リーチシリーズですが、邦題は「全滅領域」「監視機構」「世界受容」となっており、それぞれ原題のANNIHILATION,AUTHORITY,ACCEPTANCEに対応しており、原題がAから始まる単語でまとめているのに対して邦題は４文字単語？で対応させたあたりはなんか頑張っている感じがしました。<br />
　このサザーン・リーチですが、帯にも映画化決定とあり実際に映画が作られたのかというと、なんとあの人間を騙すAIの話である<a href="https://eiga.com/movie/82168/">エクス・マキナ</a>の監督である<strong><span style="color: #ff6600;">アレックス・ガーランド</span></strong>が監督だとのことです。ちなみにこのアレックス・ガーランド監督ですが、今知ったのですがちょっとリアルなゾンビ映画である「28日後…」と「わたしを離さないで」の脚本も手掛けていたのですね。どれも好きな映画ですので、ぜひ「<a href="https://eiga.com/movie/88710/">アナイアレイション　全滅領域</a>」も観たいのですが（主人公の生物学者役はなんとナタリーポートマンですし）マレーシアでは公開するのかもうしてしまったのか、よく分かりません。。。下の予告の映像だけ観ても、よくこの文章でしか表現できなさそうな世界観を映像化しているなーと、監督の異才振り！が改めて際立っているかと思います。引き続き２作目以降も映画化されるのでしょうか！？楽しみです！</p>
<p><iframe loading="lazy" src="https://www.youtube-nocookie.com/embed/ufaDurSCKOk" width="560" height="315" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></p>
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