Sun

09

Nov

2014

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かみさんの妹さんが遊びに来たということもあり、皆で日帰りツアーでパグサンハン川下りに行ってきました。パグサンハン川下りというのは、マニラ近郊のレジャーとしては結構メジャーらしく、大概の日系ツアー会社でも日帰りツアーが組まれています。我々は交通手段の車はあるため、今回は現地でのボートや昼食などをフレンドシップツアーで事前予約しました。というのも他の方のブログや実際に以前に行ったタガイタイの渡し船の時でもそうでしたが、現地での交渉は時間がない中で非常に面倒な上に、適正価格が不明でぼられる可能性が非常に高いというのがあったからです。実際に現地に到着するや否や、道を聞いている我が家のドライバーJさんにまとわりつくように勧誘されて、最後はバイクで追っかけてきます。タガイタイと同じパターンです。これらを避けるだけでも事前予約する価値はあります。
 パグサンハンまではマニラから車で2時間位でしょうか。高速を降りてからの道が長いため、結構時間が掛かります。フレンドシップツアー手配のボート宿は、さすが日系会社のご用達だけあって、シャワー室や食事するところも清潔で綺麗です。到着後、更衣室で水着に着替えて、そのまま奥の森の道を通ってボートが待っている桟橋へ行きます。
s-PB090158 ちなみにこのパグサンハン川は、かの有名なフランシスコッポラ監督の「地獄の黙示録」の撮影場所であったそうです。あんな秘境が本当に残っているのかと疑問に思いつつも、丸太から作られた細長ーいボートに二手に分かれて乗り込みます。ちなみに一つのボートに前後に一人づつ、漕ぎ手のおじさんが載るので、乗客一人に対して一人づつの計算となり非常にコストパフォーマンスが悪いと思うのですが、その理由は後で分かります。
 記念撮影をしていただき、ヘルメットにライフジャケットを装着していざ出発しましたが、手漕ぎと聞いていたのに何故かボートを連結して、モーターボートに牽引して川を上っていきます。時代が変わったのかと思いきや、20分位上流まで進むと、モーターボートはさよならして、ここからはいよいよ手漕ぎにより川を上っていきます。
 それでも最初は非常に緩やかな流れで、川を上っているとはいえ、さほど大変そうでもありません。入場料を払うような小屋を過ぎると、いよいよ「地獄の黙示録」に出てきたような秘境の様相になってきました。それでも開発されて川岸に人でも住んでいるのかと思いきや、ここから最後の滝壺まで、ずっと2,30mの崖が両側に切り立っている未開の渓谷を進んでいく状態です。この両側にそびえ立つ崖の景観を見るだけでも十分に価値があるのですが、だんだんと険しくなっていく渓流を上るのはスリルがあります。途中で、岩場のような場所でほとんど水深が無い場所は、前後の漕ぎ手のおじさんがほとんどボートを担ぐかのような勢いで、上っていきます。ボートが非常に細いのと2,3人乗りでも前後に2人の漕ぎ手(担ぎ手?)が必要な訳です。途中で重量級の欧米人の夫妻が載っているボートも見ましたが、相当しんどいだろうなと同情しつつ、我々のボートも後ろの漕ぎ手はそうとうなお歳のおじいちゃんでしたので、何だか悪い気がしてしまいました。
s-PB090145 1時間位すすむと小さい滝があり、いわゆる中間ポイントらしい休憩所の小屋が見えてきます。トイレや簡単な飲み物などが売っていて、濡れると思い現金を持ってきていなかったのですが、我々は後払いの宿の付けで買い物できました。そこでは売り子が漕ぎ手のおじさん達にジュースと焼き鳥を御馳走してあげて良いかと聞いてくるのですが、彼らの働き振り(疲労振り?)を見ていた我々は断る理由もないので、一人200PHP程度の焼き鳥とジュースを奢ってあげます。もうこれは仕方ありません。
 その後、さらに1時間も進まないうちに、最終地点の滝壺が見えてきました。ここまでは渓流を上るスリルはあるものの、ずぶ濡れには程遠く、せっかく水着できたけど大袈裟だったかなという感じでした。

 しかし、その考えは最後の滝壺で覆されます。別料金と聞いていましたが、特にチップも必要なく、レスラーみたいなお兄さんがロープで伝って往復している丸太の筏に載せてくれます。どこまで行くのかと思いきや、そのまま滝に突入です!滝を横切るのはほんの数秒でしょうが、息も出来ないほどの凄まじさです。抱えている下の息子が吹き飛ぶのかと心配になってしまいました。滝の向こう側の滝壺には何故か、大勢のローカルフィリピン人観光客が滝壺の中でたむろしています。我々は降りる理由も必要性も感じませんでしたので、そのまま筏でもう一度滝を横断して、戻りました。いやーこの滝壺の横断だけで、ずぶ濡れどころか、遭難するのではないかというスリルが味わえます。ちょうど水の量が増していた時期というのもありましたが、まあ日本では危険過ぎで許されないアトラクションでしょう。

s-PB090139 下りは爽快に流れていき、上りの半分の時間も掛からずに終了です。往きと違ってスピードがあるので、丸太ボートからは絶対に手を出さないことが肝心です。チップは相場より高そうでしたが、丁寧に漕いでくれていたので、一人あたり700か800PHP相当支払っておきました。シャワーの後はボート屋で昼食をして、帰途につきます。ちなみに昼食はツアー代に含まれており、味も量も問題ありません。ただし、お酒代は入っていませんでしたが。それとボート宿のスタッフが写真プリントを有料で売ってくれますが、200か300PHPで綺麗なはがきサイズの写真なので、買っても良いのではないでしょうか。我々は買いましたが。

 帰りにラグナ湖を見下ろせる展望台のような所によって、その後、温泉街のある街を抜けて、ドライバーお勧めの妙なレストランに寄りました。食事はしませんでしたが、アミューズメントパークのようにディズニーやスパイダーマンやら何故か仏像などの置物が園内に立ち並んでいるローカルフードのコテージレストランでした。大分寂れていましたが。。。場所の名前はちょっと分かりません。

 ということで、パグサンハン川下り+αの日帰り旅行でしたが、子供も楽しめるお手軽で楽しい旅行ということで、よろしいのではないでしょうか。こちら在住の方はリピーターも居るようですし。やはりフィリピンはこういった大自然系!?のレジャーが間違いないなと思った日でした。

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・ツアーで頼んだボートハウス。きちんとシャワールームや更衣室もあり安心ですね。

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・ボートハウスの奥の小道を抜けると専用の船着き場が。大人2人で一杯の丸太船です。

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・最初の10分ぐらいの途中まではモーターボードに曳いてもらいます。

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・だんだんと雰囲気が出てきます。岸は切り立った崖で秘境感はたっぷりです。

・(動画)ここで動画です。こんな感じで上手な船捌き(足捌き?)でどんどん上っていきます。

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・唯一ある途中の休憩所。お金は持っていかなくてもツケで買えます。

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・更に上流を目指します。とはいっても、ほとんどフラットで急な上りはないですね。

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・最終的に辿りつく滝壺です。ここにはきちんとコンクリート製のトイレ小屋もありました。

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・水量がいつもより多く感じられる滝壺です。

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・ごついマッチョのお兄さんがロープで筏を引っぱってくれます。ようはここでずぶ濡れになるのですね。

・(動画)滝壺に突入するところです。日本では許されない!?アクティビティでしょう。

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・しかし物凄い滝壺です。何故か滝壺の中にはフィリピン人の方々が屯しています。

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・ということでクラブハウスに戻って食事。量も味もなかなかです。ツアー代金に含まれています。

・この下の写真は途中でドライバーさんお勧めということで立ち寄ったローカル食のレストラン兼アミューズメントパーク?。和洋折衷、何でもありのパクリのオブジェの中で、ローカル食が楽しめます。この無秩序感が何とも言えません。こういう場所は何度か見かけたりしましたが、フィリピンらしいというか地元の人はこういう(雰囲気)のが大好きなようですね。
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