Mon

02

Mar

2015

聴く!技術士二次試験論文のツボ

まさに「長かった~」という感想しかないのですが、今日は待ちに待った技術士二次試験の合格発表日でした。苦節!?10年間に及ぶ挑戦でしたが、ようやく合格することができました。まずは喜ぶ前に、周りの人々に感謝の気持ちで一杯というところです。感謝の順番としては頑張った自分に一番!といきたいところですが、なんといっても一番目は「家族」でしょうか。貴重な家族サービスの時間を大幅に削った1年でしたから、奥さんももちろんですが、遊びたい盛りの2人の息子もよく我慢してくれて本当にありがとうです。筆記試験前の1か月間の土日は模擬試験と称して(もちろんホントに勉強してましたが)丸1日家庭放棄状態でしたから。次の二番目はやはり「職場」となります。当たり前ですが資格試験は私事ですから、色々と仕事とのバランスを取りながらとは言え、職場の理解がないと成り立たない一年間の長丁場ではありました。特に海外に駐在している身ですので、今回は筆記と口頭の2回の帰国休暇をはじめ、色々とご迷惑をお掛けしたかと思います。三番目にようよく「自分」を褒めたいところなのですが、実は今回に限って合格まで辿りつけたのには、今までにない要因がありました。それがこの「聴く!技術士二次試験論文のツボ」との出会いだったと考えています。

 
 たかがよくある市販の合格指南書に「出会い」とは大げさに聞こえるかも知れませんが、過去10年受け続けて結果を出せなかった自分が今回に限って結果を出せたのには、この本との「出会い」が全てだったと考えています(そういった意味では感謝の順番では、実は一番目なのかも知れません)。技術職という仕事上の必然もあって、過去に建築士ほかの資格試験はあらかた取ってきた経験(決して自慢ではありません)はありました。それでも技術士だけは取れずにいたのは、一つには勉強方法がさっぱり分からない(他の資格試験は大体は、「過去問猛勉強+粘り!?」で何とかなってしまっていたので)ので、勉強計画も立てられない→準備不足というか何もできずに試験日当日→発表を待つまでもなく敗北(仮に受かっていても宝くじが当たったような感覚でしょう)のパターンを10年続けてしまっていました。この試験に限って言えば、こんなパターンの方が多いのではと思います。それでも確率(合格率10%台としても10年間)から受け続けていれば何とかなるという(私もその一人でしたが)ことで、受け続けるだけになっていましたが、折しも10年目ではありましたが、この本と出会ってなければこの先も何年も下手をすると一生試験を受け続けて終わっていたかも知れません。

 前段が長くなりましたが、何気なくアマゾンでこの本を買ってみたのが去年の正月休みで、去年の2月から始めた勉強でしたから、8月の筆記試験まで約半年の勉強で結実できたのも、この本の指南のおかげです。中身は読んでいただければ分かりますが題名の通り、勉強方法のツボが丁寧で分かり易く解説されていて、過去10年間とは全く違うアプローチで勉強することが出来ました。大きくは「技術ノートの作成」と「音読とリスニング」なのですが、自分なりにアレンジはしましたが、やるべきことは全てこの本に書かれていたという感じです。(何だか宗教本を勧めるような怪しい紹介になってきていますので)当たり前ですが、勉強方法のツボが解説されているのであって、この本を読めば合格!みたいな怪しい指南書ではありません。実際に今年度は勉強方法が分かったという反面、今までにないほど(もう隙間時間という隙間がないほど!)勉強したのも事実です。本気で技術士を取りたいけど結果が出ない!という方には一読をお勧めいたします。

 それと今回の勉強で感謝したい事の一つは、インターネットをはじめとする昨今のネット環境の充実です。やはり海外に出てしまうと何と言っても情報が不足しがちなので、モチベーションの維持一つとってもハードルは上がるかと思います。ネット環境の悪いフィリピンではありましたが、技術資料のネタとなる無限と言ってもよいネット上の公開サイトや公官庁の白書類がPDFで手軽に閲覧できてしまう今のネット環境がなければ、とても今回のような密度の勉強はできなかったかと思います。今回の勉強で猛活用したEver Noteをはじめとするツールにも、ホントにお世話になりました。口頭試験対策では、SUKIYAKI塾のスカイプ模擬も活用でき(実は偶然出張があって実際にスカイプしたのは日本の実家からとなりましたが)、海外でも最低限の対策と準備は立てられる世の中になっていて助かりました。

 この本の他にもう一つ今回の勉強で合格に役立てたと考えるのは、既出の「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」という受験対策サイトなのですが、実はこのサイトを見つけたのは何と筆記試験が迫る1カ月前位だったかと思います。それでも直前対策と筆記合格後の口頭試験対策には、本当にお世話になりました。

 今回の技術士合格は当たり前なのですが、たかが試験されど試験で、会社の待遇が変わる訳でもなくどこまでも私事の一つなのですが、技術者を生業としている身には大きな始まりの一歩かと思います。今回は海外駐在でもハンディどころか返ってより良いモチベーションで勉強を続けることが出来た理由の一つに、昨今のネット情報と利便性があったのは事実かと思います。また私の合格した部門は「衛生工学」という技術士の部門の中でも受験者数が決して多くはない部類に入るカテゴリですので、部門特化した専門的な情報収集のサイトに限って言えば、さすがに皆無ではありました。今回お世話になったサイトへのお礼の意味もあり、ちょっと時間が掛かるかも知れませんが、衛生工学部門に特化するかも知れませんが、今回の勉強対策メモみたいなものを別ページでまとめて、ネット公開できればなとは考えております。

 最後に合格して今日だけは浮かれている自分への戒めと、今後にチャレンジされる方へのエールも兼ねて、下記のリンクを残しておこうかと思います。

充実した技術者人生を送るために、いま目の前にある資格試験というハードルを越えましょう。そのためには受験テクニックも大いに使いましょう。「たかが試験」です。 その一方で受験は、動機がなければなかなかできない勉強の絶好の機会ですし、技術者としての視野も広がります。技術士資格を取得できれば、大変な励みともなります。「されど試験」です。
(出展:管理人プロフィール・このサイトについて「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」の中段の色が付いた段落の箇所より抜粋)

 技術士なんて、あなたのかけがえのない人生という観点から考えると、小さな小さな目標の一つに過ぎないのです。そんな小さな関門は、なるべく速やかに乗り越えてしまいましょう。
(出典:技術士を目指すあなたに今、必要なこと「技術士 合格の仕組み講座」下の方の段落から抜粋)

資格は取るまでの過程が重要で、結果として合格と言う形で表れるだけです。
(出典:某(技術士の)先輩の本日の合格報告メールの返信から抜粋)

 あなたは今、たった今から、その“チャレンジ”を始めなければなりません。(中略)それは、たった今からです。今週末では、遅いのです。明日の朝でも、遅いのです。なぜなら、
あなたのこれからの人生で一番若い日は、“今日”なんです。
(出典:2012/01/10 あなたが思わず「ハッ!」としてしまう至言「技術士 合格の仕組み講座」メルマガの最後から抜粋※オリジナルは某ハリウッド映画のセリフにあるようです)


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